日曜日は京阪守口市駅前のエナジーホールで開かれた「第12回もりぐち寄席 紅(くれない)落語名人会」へ行ってきました。
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この回は今年亡くなった桂文紅(ぶんこう)さんが第1回から面倒見てこられた「もりぐち寄席・落語名人会」を笑福亭鶴瓶さんと笑福亭三喬さんが遺志を引き継いで、タイトルに文紅さんの「紅」を冠し「紅(くれない)落語名人会」として継続開催していくことになったそうです。








この日の題目は以下の通りでした。

『みかん屋』桂吉弥
『饅頭恐い』笑福亭三喬
『青木先生』笑福亭鶴瓶
(中入り)
『昭和任侠伝』桂昇蝶
『南京屋政談』桂福團治

鶴瓶さんの『青木先生』は高校時代の授業中にクラスぐるみに散々からかった老教師・青木先生とのエピソード噺で、次々に繰り返される悪ふざけの数々には抱腹絶倒ながらも、最後はホロッとされました。鶴瓶さんは、この創作噺を「私小説ならぬ『私落語(わたくしらくご)』です」と云っていました。

昇蝶さんの『昭和任侠伝』は東映のヤクザ映画に憧れた「いちびり兼あかんたれ」な主人公が、映画に出てくる高倉健や鶴田浩二になりきろうとする噺。前半はヤクザ映画のカメラワークについて細かく説明がありました。正直なところ私(30歳代)以下の世代は、東映ヤクザ映画の全盛期をリアルタイムで見ていないこともあり加えられたのでしょう。後半はヤクザ映画に憧れた八百屋の息子がその役になりきろうし、もちろん失敗する噺。昇蝶さんの師匠である春蝶さんの創作ということもあるのか?その語り口は春蝶さんを彷彿とさせました。

会のおみやげとして文紅さんの似顔絵が焼かれた「文紅せんべい」を頂戴しました。三喬さんがマクラでこのせんべいのことを触れ、「収入のない頃は公園で鳥に餌をやるのにも困った。餌をパンから(この会で頂戴した)文紅せんべいを足で粉々にして、やってみたら、食いつきがよかった(笑)」と話されていました。

きょうの大入り&演者好演による場内爆笑に文紅さんのいい供養になったことでしょう。


リンク:笑福亭鶴瓶の落語魂@ほぼ日刊イトイ新聞