みのさんが、先週土曜日（９月９日）に、浅草大勝館ショウホールでの快楽亭ブラックさんの独演会と上野・黒門亭での落語会を鑑賞され、そのレポートを頂戴しました。
ご本人の了解を得て、こちらでご紹介します。

「浅草大勝館」は大衆演劇の劇場だそうです。昭和60年に閉じるも、平成になってから、街の活性化のために再オープンしたそうです。
「黒門亭」とは東京は上野黒門町にある落語協会の２階で毎週週末の昼夜計４回開かれる、１人20人以上の噺を演じるための錬成道場だそうです。

「会津主義」というブログに黒門亭が場内の写真付きで紹介されてて、それを覗いてみたんですが、場内のキャパや雰囲気はワッハ上方のレッスンルームに似ていますね。まさに錬成道場ですね。

なお、両落語会とも演題の名前も、そのままご紹介します。
快楽亭ブラックさんのほうは、演題に過激な表現（笑）がありますが、気にされるかたは、そのまま読み飛ばして下さい。

（以下、みのさんからのレポートです。）
===
快楽亭ブラック師匠のリハビリ毒演会行きました。

最初は「子ほめ」でしたが、ほめる方が亀田三兄弟の父、ほめられる方が最近３番目に男の子が産まれた方(汗)とあっては、最早これ以上の内容のご紹介は、公序良俗に反する為不可能な事はご理解戴けるかと(笑)
タイムリーネタ炸裂＆毒満載で４席、CD付3000円は安すぎです。

ラストの「イメクラ５人廻し」は人物造形の傑作。

自転車帰りの師匠とすれ違う浅草六区。

ブラック師匠の毒演会のあった浅草の大勝館ショウホール、メインは大衆演劇でした。美童・美少年役者の艶やかな流し目ポスターが沢山貼られていて目の保養。
で、その脇にショウホールがあり、満員の中ブラック師匠は「ほぼ全編18禁不敬罪変態放送禁止落語(笑)」を４席。これは耳の保養…か？(謎)
近くに唐突に最近出来たらしいフットサルコート、まるで宇宙船が降りて来た様に異質でした。浅草演芸ホール傍とは

…ブラック師匠の毒演会後、ずっと考えてます。「何故凄まじい放送禁止落語なのに卑しくないんだろう？」
勿論「巧い」が第一でせう。イメクラ嬢に変な客５人、劇中劇で「客の作った台本の中の人物」を演じるイメクラ嬢と客、更にイメクラ店長と、大量の登場人物のややこしい構成を全く混乱招かずに操り分ける巧みさ「イメクラ五人廻し」。
けど「巧い」だけじゃ、ない。何故みじんも卑しくないのか？

ブラック師匠の毒演会の後は上野広小路まで歩いて「落語協会」２階の黒門亭へ。
…恥づかしながら初めてっす。「小さん襲名」のポスターの貼られた思ったより小さなビル、だが受付のご婦人が非常に感じよくて小さな小屋に見えます(嬉)
二階はたたみじき、高座が高くしつらえてあって…難点は明る過ぎる事か。
大神楽の鏡味仙三さんが楽しい声がいいし〜
トリの柳屋〆治師匠が正統派の端正な「子別れ」を真っ直ぐに聞かせました

黒門亭の正統派落語会は、これはこれで楽しかった。但し自分、ブラック師匠の超絶大量人物演じ分けの見事な一席の後だっただけに、前座さんの一席が…ご隠居と熊さんと朋輩の３人が順番に混乱せず出てくるお噺でも、一本調子だと誰が何喋ってるのか分からなくなっちって(汗)〜イャまだ勉強中ですもんね。頑張れ前座クン。
大神楽のちょっと面白ネタ。大神楽師は傘は野球のバットケースに入れて持ち歩くそうな。ほぅ

尚、９日のお噺の題名を。
「快楽亭ブラック毒演会」
・子ほめ（の筈）
・あくび指南（多分…指南するのはあくびぢゃなかったけど、とてもここには書けません！）
・味噌蔵（一番普通？)
・イメクラ五人廻し（…だと思う…）

「黒門亭・足立区民決起大会」
・前座クン(しまった忘れた…)
・林家たい平「ほう間腹」(たいこもちの噺)
・古今亭駿菊「水屋の富」
・鏡味仙三(大神楽)
・柳家〆治「子別れ」

みの拝
===


参考リンク：
・浅草大勝館公式サイト
・大勝館＠浅草の歴史と観光ガイド
・落語協会　黒門亭＠会津主義
・（社）落語協会