水曜日の夜は心斎橋の中国料理店「大成閣」での大成閣寄席に行って来ました。
3ヶ月に一回、第二水曜日に行われている笑福亭三喬さんの落語会で、三喬一門の落語3席に特製中華料理がサービスされ、それで料金は1500円ということで女性客で井一杯でした。

前回は繁昌亭での会でしたが、今回は再び大成閣さんでの”通常公演”でした。
大成閣さんの中に入るとエレベーターで4階の宴会場に通され、そこが会場でした。
入り口には三喬さんご自身が受付されておりました。

この日の演目は以下の通り。

寄合酒」笑福亭喬介
始末の極意」笑福亭三喬
(中入り)
短命」笑福亭三喬

三味線:吉崎律子

会場は天井が低く、かつ高座がとても高いので、演者さんは高座に座るとき、頭を天井に打ち付けないよう注意していました。身長の高い噺家さんは気ぃ抜いていたら、ぶつけていたかも?
開口一番は三喬さん2番弟子の喬介さん。師匠直伝の「寄合酒」を披露されました。
時々口調が三喬さんそっくりで。

「寄合酒」って集めた折角の食材を、スカタンな料理方法で無駄にしてしまう噺なんですが、聴いててテレビのバラエティー番組で料理の知識のない若い女性が料理に取り組むてな場面ありますね。あれを思い出しました。
テレビで恥をさらすの彼女たちですが、と同時に親の躾(しつけ)がなってないといわれてしまう訳で。
喬介さんの後に出た三喬さんが、マクラでも触れ、三喬さんが以前、若い主婦向けの料理教室で落語を演じる機会があり、「寄合酒」を演じたら、噺に出てくる登場人物同様にスカタンなヤンママがいたようで。あまりにもリアルすぎて、料理学校の校長さんの顔がひきつったそうな。「洒落ならない」って(笑)

三喬さんは2席。一席目は「始末の極意」。マクラで三喬さんが解説されたんですが、”始末”するとは大阪弁で「節約する」という意味も含んでいたそうです。プラスの意味に使われていたんですね。でも現在、その使いかたはされていないのでしょう。”始末”といえば、「(物を)処分する」という意味にしか使っていなかったもので。
始末する=節約する・・一見素晴らしいと思いますが、出てくる男達が度が過ぎる(「アホ」とも云う(笑))訳で・・・。
三喬さんは現代の言葉によるアドリブを積極的に入れ、爆笑をとっていました。

中入り明けは、三喬さんの2席目「短命」。
タイトルからして縁起悪い。三喬さんも高座で「襲名披露では演りにくい」旨のことを云ってはった。実際、47歳で亡くなった桂喜丸さんの最期の演目は「短命」やったし・・。
噺はバカバカしいのだが、おもろい。東京では三遊亭圓楽さんがこの噺を「長命」という題で演じられているそうですが、「長命」ではアカンわ。別の噺になってしまう。この噺で伝えたいことを考えると「短命」でないと。

三喬さん「短命」を口演された後は、特製中華料理が振る舞われました。
この日は旧正月が近いということで、水餃子に唐揚げとふかひれスープでした。
中国では旧正月に食べる水餃子には硬貨を入れるそうですが、この日の水餃子にはもちろん入っていませんでした(笑)


参考リンク:
大成閣寄席(公式サイトではない)
大成閣@ぐるなび
家庭でつくる水餃子@地球の歩き方