第416回田辺寄席18日日曜日の午後は、「田辺寄席」に行ってきました。

私が着いたときには文太さんの前噺「開口0番」が始まっていました。客席はほぼ満席。
いつも通り、最後列で鑑賞しました。




この日の演目は以下の通り。

『開口0番〜文太の前噺〜』桂文太
狸賽(たぬさい)』桂ちょうば
厄払い』桂米左
親子茶屋』桂文太
(中入り)
曲独楽 桂米八
景清』桂千朝


文太さんの「開口0番」は今回は「悋気(りんき)」についてでした。後ろで米八さんの曲独楽があるので、古典の『悋気の独楽』にかけて「悋気」を選ばれたのでしょう。
文太さんの娘さんが幼稚園のときに色塗りした独楽を持参されました。

ちょうばさんは『狸賽』を披露されました。恩を受けた狸が、恩をもらった人がやるバクチのサイコロに化けて、恩返しする噺。
前座らしく座を温めたところで、米左さんにバトンタッチ。

米左さんは、マクラで開口一番「・・・私のところは、中入りのようなもので。皆様、ロビーに出て背中をのばすなり、トイレに行かれるなりご自由になさってください。私はここで一人でもやっておりますので・・・」旨のことを口にされたんですが(当然シャレ)、謙遜が過ぎてて、クドいと思うほどでした。何もそこまで謙(へりくだ)らなくても。
噺は『厄払い』。この2月いっぱいまでできる季節柄の噺。3月になったらできない・・・旨を説明された後、本編へ。師匠の米朝さん譲りの端正な語り口でした。

中トリは文太さんは『親子茶屋』。米朝さんのほか、小米朝さん、文珍さん、染丸さんで聴いている噺。お茶屋通いを続ける若旦那に毎朝苦言を呈する旦那さんでありましたが、実は似たもの親子だったという訳か。
お茶屋さんの噺なのでお囃子もたっぷり入り、はんなりした味わい。楽しく聴かせていただきました。

中入り明けは、米八さんの「曲独楽」。土曜日の繁昌亭での貸切公演に続いて2日連続で拝む(米左さん、ちょうばさんも2日連続でしたが、ともにネタが違う)ことになりましたが、愉しめました。米八さんの至芸に対する反応は田辺寄席のほうがよかった印象でした。

トリは千朝さんの『景清』。東京の八代目桂文楽さん(先代。故人)の十八番だそうですが、もとは上方落語で京都が舞台。
ふとしたところから盲目となった木彫師の定九郎が柳谷の観音さんに100日の願掛け。シャイな性格の定九郎を演じきられていたと思います。ただ下座(お囃子)が銅鑼(どら)で雷を鳴らすシーンがあるのですが、銅鑼の雷の音と台詞が重なって、聞こえづらかったのは残念でした。

土曜日の貸切公演に観に行ったとき、出演の噺家さんが日曜日の田辺寄席と重なり、行こうかどうしようかと思いましたが、千朝さん熱演でしたし、米八さんの至芸も拝めて、行ってよかったです。


リンク:
田辺寄席
【落語で散歩】景清(柳谷観音・清水寺)


追伸
笑点ステージ模型-1笑点ステージ模型-2笑点ステージ模型-3

雀のおやどステージ模型


田辺寄席会場のロビーに、目樽工房さん作の「笑点」「雀のおやど」「高津の富亭(こうづのとみてい)」などのステージ模型が飾られていました。
「笑点」のは、座布団まで手の込んだ造りです。凄い!


リンク:目樽工房「笑点」舞台模型完成