木曜日の夜は、西成区岸里(きしのさと)の西成区民センターでの「西成寄席」に行ってきました。
区民センターの1階は先日、セレッソ大阪の「サポーターズコンベンション」が行われた区民ホールがありますが、「西成寄席」は2階の一室。
100人程度入り、ぎっしり満員でした。
西成区の主催で、5席も聴けて入場料が500円ということもあり、1席あたり100円ですから(笑)
メンバーもそれなりの人なので、西成区の援助がある訳で。
でも今回で西成区の主催から「西成区コミュニティ協会」に替わるそうです。地元の商店主、個人、その他皆さんのボランティア、そして出演者の協力で開催されることになるそうです。そのため入場料は倍の1000円になるそうです。
区の援助で入場料500円で、高齢者のかたにも気軽に落語を愉しんでもらうのも「福祉」だと思いましたが、財政難でそう行かなくなったのでしょうね。

この日の演目は以下の通り。

『宿替え』笑福亭たま
天災』桂福矢
抜け雀』桂春若
(中入り)
替り目』桂雀松
寝床』六代目笑福亭松喬




開口一番は京都大学出身の笑福亭たまさん。
創作を手がけるたまさんですが、この日は古典の『宿替え』を。口調が師匠の笑福亭福笑さんを彷彿。福笑さんの豪快な感じがよく出ていました。

2番手福矢さんはマクラでは別れた女性との想い出を実録ドキュメントで。生々しかったが(苦笑)
本編では『天災』を。桂ざこばさんの『天災』を何度か聴いたことがありますが、達観している心学者を演じるのは、ある程度年齢を重ねた方でないと・・・と思いました。

福矢さん下がられた後にスタッフのかたは「携帯電話の電源をOFFにして下さい」と書かれた紙をもって場内を回る。
福矢さんまでの噺の途中で携帯電話の着信音を鳴らされたかたが幾度ありました。でも大半が年配者が客層のためか、殺伐として雰囲気にならないのが、この会のいいところ。

中トリは春若さん。
マクラでは次回から開催日(偶数月の最終金曜日)と入場料金(1000円に値上げ)が上がる話を、笑いを交えて話されました。因みに春若さん曰く次回から主演者のギャラは下がるそうです(今回までは区の補助でギャラが出ていたんでしょうね)。
本編では『抜け雀』を。この噺、あまり笑う部分がなくて、単調になり、ついウトウトと(苦笑)
それとサゲの「駕籠をかかせた」。というのは親に駕籠を担がせるというのがいい意味ではないようですね(親不孝という意味のようで)。


中入り明けは雀松さん。マクラではレッドソックス入りした松坂大輔投手の話を。彼のギャラからして、彼は1球あたり40万円になるそうな。振りかぶるだけで10万円か・・・。
本編では『替わり目』を。先日の桂米二さんもそうだったんですが、本編に入る前の導入部から米朝さんと同じですね。米朝さんが”開発”したのがよくできて、すっと話に入れるから、他の噺家さんも採り入れているんでしょうが。
時間の関係で、サゲまで演じられず、途中で終えられました。

トリは松喬さん。最後に『寝床』をきっちり演じられました。
意地になって浄瑠璃を語ろうとする旦那。それを嫌々聴かされる聴衆。人物描写はバッチリでした。
この噺、(松喬さん門下の)生喬さんあたりで聴いてみたいと思いました。

追伸
なお会場は地下鉄四つ橋線岸里駅が直近ですが、南海電車・地下鉄堺筋線の天下茶屋駅からも5分ほどで行けます。私は天下茶屋駅から向かいましたが、天下茶屋駅は新幹線駅のような立派な造りの駅です。地下鉄と関西空港の連絡の役割も果たすようになったから立派な造りになったんでしょう。



(2017.10.28 23:35追記)
松喬さんの名前に「六代目」を付記しました。