20070303天満天神繁昌亭昼席-120070303天満天神繁昌亭昼席-220070303天満天神繁昌亭昼席-3


3日土曜日の午後は天満天神繁昌亭の昼席へ行ってきました。
両親を連れていきました。この日のチケットは天満天神繁昌亭のサポーターズ倶楽部である「百天満天百(ひゃくてんまてんひゃく)」の特典である招待券3枚が残っていたので、電話予約時に「それを使う」を伝えました。
開場は午後0時半。入場を待つ列が隣りの天神さん(大阪天満宮)の境内まで続いていました。天神さんの北門には梅が綺麗に咲き、国道1号線沿いの梅の木も咲いていました。
天満は造幣局の桜もありますが、梅の街でもありますね。

この日の演目は以下の通り。
なお繁昌亭の昼席では上演後に演題が発表(場内に張り出される)ことはないようです。

道具屋』桂佐ん吉
ふぐ鍋』林家卯三郎
秘伝書』桂都んぼ
茶漬間男』桂米左
都噺 露の都
看板の一(ピン)』桂きん枝
(中入り)
鉄砲勇助』笑福亭銀瓶
蝦蟇(がま)の油』桂坊枝
紙芝居 古橋理絵
『抜け蟹』桂文太

下座は森乃石松さんと桂三四郎さんが担当されていたようです。
中入りでは三四郎さんが協会誌「んなあほな」を手売りしていました。場内を歩いて客の様子を見ながら、モノを売るのも修業のウチなんでしょうね。

午後1時に開演。
開口一番は早世した桂吉朝門下の桂佐ん吉さん。『道具屋』を途中まで。持ち時間丁度10分で切り上げられました。

続いては染丸門下の林家卯三郎(うさぶろう)さん。
マクラでは北海道の酪農大から獣医を経て、入門した経緯を話されてました。なので入門してからの年数(6〜7年くらいだったと思う)にしては年齢が高い(私より年上のはず)。
本編では私の大好きな『ふぐ鍋』を。噺の中盤まで割とゆっくりなペースな卯三郎さん。『ふぐ鍋』はサゲ(オチ)まで口演しないと意味がないので、最後まで入るかな!?と思いましたが、終盤はペースが速くなった印象。
鍋を早う食べてはりました(笑)

3番手は都丸門下の都んぼさん。ハイテンションでマクラを入った後、『秘伝書』へ。『秘伝書』は月亭八方さんので聴いたことがありましたが、全然違った印象。・・・都んぼさんの噺を聴くのは初めてではないですが、こんなにテンション高く口演されるかたやったかな?と。

4番目は米朝さん直弟子の米左(よねざ)さん。
先日の田辺寄席のときにもご紹介した通り、マクラではとにかく謙る(へりくだる)。毎回そないに謙遜しなくてもと思いますが、場内は沸いていました(笑)
本編は『茶漬間男』。この噺は『二階借り』という別題があり、米左さんの師匠である米朝さんは以前『二階借り』で演じられていました。
『茶漬間男』はまあ艶な噺で、旦那が一階で茶漬けを食べている間に、二階で妻が間男と・・・。従って、子供には聴かせられない噺です(笑)

米左さんの後は、露の都さん。落語ナシの漫談”都噺”のみでした。
例の通り、何の脈略ナシの機関銃おばちゃんトークで、場内をガンガン沸かせていました。今日一番爆笑をとっていました。あれだけの機関銃トークですが、上品なんです。
都さんの凄さは”保守的な落語通”のみなさんの中では評価が分かれるかもと思いますが、大阪に来られた際には是非とも聴いて欲しい噺家さんです。

中トリは桂きん枝さん。
マクラは長く、あれやこれや噺をされ、なかなか本編に入られませんでした。
演目が決められていない寄席では、先に出た噺と重ならないように、且つ場内の雰囲気を観ながら、口演する噺をその場で決めるそうですが、きん枝さんは決めかねているようでした。
きん枝さんが若手時代に横山やすしさんに競艇に連れてってもらった噺をされた後に、『看板の一(ぴん)』に入られました。
『看板の一』は若手の噺家さんが口演されているのを聴きましたが、きん枝さんクラスでは初めてでした。じっくり聴けました。
きん枝さんは、若いときからテレビに出ていてそのキャラクターのイメージから落語はあんまり・・・と思われているかたが多いでしょうが、そんなことはないです。繁昌亭が出来て、それ以外にも落語を口演する回数が増えたそうで。今後、あちこちの落語会できん枝さんの噺を聴ける機会が増えるでしょう。

中入りには三四郎さんが場内で協会誌「んなあほな」を手売り。場内の雰囲気や客の心をみながら、売るのも、若手落語家の修業ということですね。

中入り明けは鶴瓶さん門下の銀瓶(ぎんぺい)さん。
マクラでは、途中にトイレ休憩から戻ってくるのが遅い客につっこみを入れていましたが、それが険(けん)にならないのは銀瓶さんのキャラクター(芸風)なんでしょうね。爽やかやからね。
マクラではテレビ番組『エンタの神様』についての感想など。あの番組については私の同じこと思ってはったんようです。

銀瓶さんに変わって文枝門下の坊枝さん。
本編では『がまの油』。坊枝さんの噺を聴くのは初めてでした。
熱演でした。それにしても泥酔で呂律回らない状態で刃物を使うとは。お店の人も止めないと(笑)

トリ前は街頭紙芝居師の古橋理絵さん。豊中市内の公園で紙芝居を演じられているそうです。
紙芝居を観たのは、学校のときの授業ぐらいで、街頭紙芝居は観たことがありませんでした。
年配のかたには懐かしいのかもしれません。

トリは文太さん。マクラなしで『抜け蟹』へ。
『抜け蟹』は古典の『抜け雀』を文太さんが改作されたようです。
雀が蟹になっていました。
盥(たらい)に描かれた5匹の蟹が、朝日が差すと庭へ降り、池で水浴びして、元の盥へ。
後で出てくる父親が描くのが、羽を休める篭に替わって苔生した(むした)岩。
文太さん演じるの蟹の動く様が誠に軽妙でサゲも判りやすくなってました。

文太さん以外の噺家さんにも口演してもらいたいと思いました。

今週、初めて繁昌亭のトリをとられた文太さんは『抜け蟹』を演じきった後、感際回った様子。文太さんのお母さんが「トリがとれたら…」と願い造られた、お手製の束子(たわし)を場内に投げ込まれていました。



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