現在、開催中の世界陸上大阪大会ですが、ここまでの大会運営について、いろいろ問題が噴出しているようです。私は２日目の午前の部を長居スタジアムで観戦しましたが、まずは、そのときのことを書きたいと思います。
２日目午前のチケットはＪＲのみどりの窓口で買ったものですが、それは引換券で、当日に当日券売り場の引換券窓口で実券に引き替えるものでした。
で実券に交換すると、北ゲートから入場しましたが、ここで検問がありました。
財布や鍵など金属のものはこちらに入れて下さいと、ビニール袋を手渡されました。
それに入れて入場。金属探知機をくぐらなければなりません。
財布を入れたビニール袋は手荷物と同じく別の探知機へ。つまり空港と同じレベルの検問がなされました。

しかし、検問があるのは北ゲート直前で知らされました。早い段階で知らすことはできなかったのかと。
私は午前の部でしたので、混雑することはなかったですが、夜の部では大渋滞になって、入場することもなかなかだと思いました。ボランティアと思われる学生さんらしき人はいるんですが、ただつったってたままで、混雑を解消するように人が配置されているとは思えませんでした。
そして入場すると、ここでもつったったままの人が受けられました。ほんとうに人は多いのですが、機能的に動けているとはいえませんでした。

初日の男子マラソンを観戦したかたによると、男子マラソンは午前７時スタートで、午前５時半に開門だったそうです。そのかたはある選手を応援のため、何人かでメインスタンドに陣取ったそうです。しかし午前６時台には飲食売店がまだ準備中だったそうです。メインスタンドには大会の通しで１席20万円の座席が売られていましたが、20万円のチケットを買わせておいて、朝早く会場に入っても食べ物にありつけないのは酷い話だと思いました。
そしてマラソンはスタート。ランナーが競技場を出ると、そのかたも含め、ランナー応援されている多くのかたは別の応援場所に出ることになりました。地下鉄御堂筋線長居駅に急ぐため、バック南出口から出ようとすると、マラソンコースと交差するので、マラソン中はそこから出てはいけないことになっていたそうです。しかしバック南出口には「退出口」とかかれていたそうです。マラソン中は「退出口」とかかれた看板は外しておかないと混乱するだろうと憤慨していました。そして退出口に立っていた係員は、とても不遜な対応だったそうです。

２日目夜の部を観戦したかたによると、最後の種目100m男子が終わり、帰ることになったそうですが、そのときスタジアムの出口は、先述のバック南出口しか空いてなかったそうです。２日目夜の部は天皇皇后両陛下のほかＶＩＰが観戦していて、その警備のために、バック北とメインの出口を閉鎖していたそうです。そのため、長居のスタンドを埋めた多くの観客がバック南出口に集中。押し合いへきあいだったそうです。

長居スタジアムのバック南出口は緩やかな下りスロープになっていますが、夜だと照明が低い位置のため、とても暗い状態です。それに大量の人が殺到とは・・・よく将棋倒しにならなかったものです。
競技終了後、ＶＩＰが帰るのはハナから決まっているはずなのだから、スタンドをいくつかのブロックに分け、順番に出すようにできなかったのか？　またアナウンスはできなかったのか？
と観戦したかたは怒っていました。

大阪ではかつてＡＰＥＣなど首脳会議がありました。それは警備優先で経済活動に影響があるのは仕方がないかもしれません。
しかし世界陸上は、あくまで興行であって、世界から観戦・応援に来ている人に、もてなしの心で接しないとと思います。不遜な係員やホストとしての意識の低い実行委員会や大阪市のために、陸上競技や大阪の街を嫌いになってほしくありません。
ハード優先で、肝心のもてなしの心が置いていかれたことが残念でなりません。


リンク：世界陸上ボランティアサイト