3fb45c1d.jpg15日土曜日の夜は田辺寄席でした。
会場には花園から移動されたLindaさんご夫妻も来られていました。


この日の演目は以下の通り。

『開口0番:文太の前噺』桂文太
ふぐ鍋』林家市楼
借家借り』林家染左
天王寺詣り』桂文太
(中入り)
音曲漫才 姉様キングス(桂あやめ・林家染雀)
莨の火(たばこのひ)』林家うさぎ
抽選会 文太・市楼

後日、追記します。

(2007.12.26 22:00追記)
文太さんが登場する5分くらい前に会場に到着しました。
あとからお客さんが入ってきて、開演時刻までにはほぼ埋まりました。

文太さんの前噺は「緊張と緩和」について。
「緊張の緩和」は故・桂枝雀さんが提唱した笑いの構造についてのことで、緊張とは笑いの仕込みの部分で、緩和とは笑わせる部分。その緊張と緩和のバランスがとても大事なことなようです・・・落語論な話題でしたが、文太さんの説明がわかりやすかったです。

文太さんの後は、開演時刻となり、二番太鼓、出囃子『石段』でトップバッター林家市楼(いちろう)さんが登場。前座で出たとき芸名がそのまま”つかみ”になっているかたです(微笑)
最近知ったのですが『ふぐ鍋』は上方林家のお家芸なのだそうで。演者さんが美味しそうに「てっちり」を食べるシーンがあり、それを空きっ腹で聴くには堪らないですわ(笑)
市楼さんは地元東住吉の噺家さんなので、今後期待しております。

二番手は林家染左(そめざ)さん。
演じられた『借家借り』は、中川桂さん(染左さん実兄の落語研究家)の解説によると、もともと上方に『借家借り』という噺があったものの、演じ手がおらずに途絶えたのですが、桂雀三郎さんが江戸落語の『小言幸兵衛』をもとに、復活させたものだそうです。噺の中で小言を言い続ける家主(大家)と、家を借りに来た男とのいろいろなことが巻き起こるのですが、それを染左さんは、テンポよう演じられていました。

中トリ文太さんは、マクラに入らず、師匠文枝さんの十八番である『天王寺詣り』を。
四天王寺さん境内の縁日の光景を文太さんらしい軽快な語り口で演じられました。
この噺は演者によってなんぼでもおもしろさを膨らませることができるんやないかと思いました。
あと、お寿司の屋台とかあったのですね。

中入りは15分。
会場中庭で、世話人会のみなさんが準備された「田辺大根汁」が振る舞われました。
鶏肉、人参とともに地元野菜の田辺大根が大きく入っていました。
この日の大阪は風が強く、冷え込みましたが、とてもぬくもりました。
ごちそうさまでした。

田辺寄席の凄いところがこれがみなさんが、ボランティアでされているということ。
一流のホスピタリティだと思います。

中入り明けは、音曲漫才の「姉様キングス」。女流噺家の桂あやめさんと男性噺家の林家染雀(そめじゃく)さんが芸者さんの格好で登場され、音曲漫才を披露されました。
私が染雀さんを知ったのは、この「姉キン」、しばらくは女性の噺家やと思っていました(笑)
アホダラ教など賑やかに。
「姉キン」は噺家さんの余藝でなく、本藝。海外公演まで行っているほどです。

トリは林家うさぎさん。
演じられた『莨の火』は先代(三代目)林家染丸さんの十八番だったという。
その先代染丸さんに、文枝さんもそうでしたが、恰幅のいい噺家さんがゆったり語られるのが似合いそう。
泉州佐野の大家(たいか)である食(めし)の旦那の雰囲気や、幇間(たいこもち)もイヤミが出ないように描かなければならないし、聴く度に難しい噺やなあと思います。
うさぎさんは「安い株を買ったつもりで長い目で・・」とコメントされていたけど、長い時間かけて、十八番にしていってもらいたいと思います。

あと抽選会が終わって、終演。

02a14185.jpg会場を出るとき、細身の男性のかたから、ハガキサイズ大のチラシ(左画像)を頂戴しました。
「誰かな?」と思ったら、着替えが済んだ、素(す)の恰好の染雀さんでした。
頂戴したのはクリスマスイブに天満天神繁昌亭で行われる「姉様キングスクリスマスショー」と大晦日に新世界通天閣地下歌謡劇場での「オールナイトライブ」のチラシ。

年越し落語会は繁昌亭でも行われますが、姉キンほかヒロポンズ・ハイの面々は今年は繁昌亭でなく、新世界のほうに出るんですね。
同時間帯には鶴瓶師司会の「紅白歌合戦」があるけど、こちらのほうがおもしろそうやねえ(笑)



リンク:
田辺寄席
上方落語協会茶道部