d9de0bbc.jpg8日金曜日の夜は、NGKなんばグランド花月での「吉例桂文珍独演会」に行ってきました。
この会は毎年8月8日に行われてきて、今年で26年目になるそうです。
今年は北京五輪の開会式とバッティングしたこともあってか、当日券が出ていました。

この日の演目は以下の通り。

犬の目』林家うさぎ
『風来坊』桂文珍
色物『鬼平半可通』柳家紫文
天神山』桂文珍
(中入り)
『小言幸兵衛』桂文珍

仕事が長引いたので、開演直後の会場入り。
うさぎさんの噺はロビーで拝聴後に、客席へ。
文珍さん登場に万雷の拍手。
マクラでは北京五輪の話題。毎年8月8日にこの会を開いてきたが、今年は中国五輪開会式とバッティングし、客がとられることもあったが、文珍さんはきっちり笑いにもってってました。
文珍さんは一席目の前のマクラでたっぷりと(客席の)様子を伺ってました。
今年四月の10夜連続落語会のときは、ハナからDVD収録ありきで、きつい冗談もなく、マクラも短かったのは残念でありましたが。
一席目は『風来坊』。聞き慣れない噺でしたが、柳家金語楼さん自作自演の『人間アドバルーン』の実況テープを立川談志さんより頂戴し、その噺を現代に合うように改作したものだそうです。
噺は、何をやってもドジ踏んで失敗する一家のお父さんが、仕事先で致命的なミスをし失業。ある日、10万円の前金をもらって受けた仕事は・・・・・金語楼さん創作の原題でネタばれですが(笑)

文珍さん一席目の後は、東京から柳家紫文(しもん)さん。初めて聴くかたです。
云っている台詞自体は大したことないと思ったが(苦笑)、その語りが軽妙で、奏でる三味線とのマッチングが絶妙。
ハマるかたはたまらなくハマると思います。私もハマりそう。
笑いもドカンドカンというより、クスクスな感じ。大阪では珍しいタイプの藝風のかたでした。・・・いや珍しいというより、いないタイプです(笑)
この日は漫談だけでなく、かっぽれを片足だけで踊るというサービス付きでした。NGKというアウエーな大舞台に緊張された様子でしたが、演じきられました。

文珍さん2席目。
マクラでは紫文さんのモノマネで即興の小噺。文珍さん「(紫文さんの藝に)ハマるかハマらないか大きくどちらかに分かれるだろう」。同感です。
噺は師匠文枝さん譲りの『天神山』を。真夏に春の噺となりますが、「この会(8・8文珍デー)ではなかなか演じる機会がなかったので敢えて」と。
短くない噺で場面展開が多く力量が要求されると思いますが、飽きさせることなる最後まで愉しめました。
師匠譲りであるがゆえに文枝さんの語りを彷彿させるところも。
あと女性の演じかたについては、艶っぽさが出ている文枝さんならどない演じはるやろうなと生で聴いてみたかったところです。

中入り明けて、3席目。
マクラでは、紫文さんのモノマネをここでも。文珍さんも(紫文さんの藝に)ハマらはったかな?・・・でないと(紫文さんを)ゲストで呼ばないですわな。
噺は『小言幸兵衛』。東京では馴染みの噺だと思いますが、元は上方落語の『借家借り』らしい。
いわゆる逆輸入パターンかと。

21時半の終演。
緞帳が下りるとき、一旦緞帳を上げ、今後の抱負をかたる文珍さん。そして深々とお辞儀。
47都道府県ツアーを来年もされるそうです。
全国津々浦々にライブの落語の面白さを伝えてほしいです。


リンク:
なんばグランド花月
紫文のKONOITO(音曲師・柳家紫文さんのサイト)