42b79a55.jpg21日土曜日は、田辺寄席の昼席へ行ってきました。
予想していた通り、大勢の観客で埋まっていました。
この日の演目は以下の通り。

『開口0番:文太の前ばなし(ほ)』桂文太
延陽伯』桂雀太
がまの油』桂紅雀
『文六豆腐』桂文太
(中入り)
『魚の狂句』桂団朝
小倉船』桂雀松
抽選会 文太・雀太

三味線:花登益子
お茶子:井上麻衣子

文太さんの開口0番は「奉公」について。
雀太さんは『延陽伯』を途中まで、新妻・延陽伯さんにもっと色気が出てれば・・・と思いました。
マクラでは大阪の人間はよく小さい「っ」をよく使うことについて。「松屋町(まつやまち)」は「まっちゃまち」、日曜日は「にっちょうび」など。それらを巧く使って観客から爆笑をとっていました。
何度も繰れているマクラなのかと。

紅雀さんは『がまの油』。前半の口上がとてもテンポよく、後半の泥酔状態が非常におもろかったです。

文太さんは『文六豆腐』。元ネタは三遊亭圓朝・作の『文七元結(ぶんしちもっとい)』。
文太さんが江戸落語の名作を移入したいわゆる「贋作シリーズ」のひとつ。
登場人物も含めて、上方版に見事に替わってました。元から上方の噺か?と思うほど。
人情噺ではあるけれど、笑いも多いので、若いかたにも演じてもらいたいと思います。

中入り明けは団朝さん。
狂句を綴った『魚の狂句』を。初めて聴く噺。
前半は『魚の狂句』の米朝さんからの直伝で。それだけでは時間が余るので、後半は『魚の狂句』を現代版にアレンジされたものを口演されました。
この噺は、米朝さんが全集で「もう廃れました」といっていた噺という。
都々逸しかり、観客に知的センスが要求されるからなんでしょう。

トリは雀松さん。
マクラからガンガン会場を沸かせる「あたまっちゃん」。
ネタは『小倉船』。生で聴くのは初めて。
下座との呼吸もぴったりで全編愉しめました。

この日は、充実した高座ばかりで、会員料金900円は非常にお得感がありました。

リンク:田辺寄席