OSK春のおどり20090328大阪松竹座

みのさんが、今月、道頓堀の大阪松竹座で行われていた「OSK春のおどり」を観賞され、そのレポートを送って下さいました。
#画像の松竹座の外観は28日に私が撮影したもの。
早速ですが、以下よりレポートを掲載します。
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みのです。去る3月21日(土)大阪松竹座で、OSK日本歌劇団の「春のおどり」を観劇しました。大変に素晴らしい舞台で、まさしく桜の花のように美しくて短いその公演期間が惜しまれてなりません。夢の舞台の実現に尽力された皆様に深く御礼申し上げます。

第一部はミュージカルロマン「桜彦 翔る(はしる)! 〜必ず戻る 恋と友情のために〜」。有名な「走れメロス」を翻案した古代ファンタジー、様式美きらびやかな舞台です。
主人公桜彦は勿論トップの桜花昇ぼる(おうか・のぼる)さん。美しくりりしい正統派男役っぷりに、先づ素直にノックアウトされました(笑)。メロス=桜彦の「幽閉された王子」役にぴったりの憂いと気高さ…トップの方の背中は誠に大きく、又せつなさもあり、うっとりと見惚れてしまいます。
男役二番手の高世麻央(たかせ・まお)さんからも、邪恋に身を焦がす美形かたき役の色気、苦悩、かげりが震えるほどに伝わってきます。三番手の桐生麻耶(きりゅう・あさや)さんは、主人公の友人(セリヌンティウスの役どころかと)の明るい好漢役、男前っすねぇ〜。
この男役スターお三方の実力は素晴らしく、せりふも動きも安定感があって見飽きる事がありません。てか皆さんまぶしくて誰見ていいんかわかんないぞ(笑)。三者三様の美点を引き出す配役とも感じました。そこに、娘役の牧名ことり(まきな・ことり)さんの、典雅且つ意志の強さを感じさせる女王様がヒロイン…これだけで夢の舞台…しかし。
更に驚きの舞台人が!

そうであります。悪役に華がなくては、舞台の成功はありません。いやもぅ凄かった…くらくら。
主人公達に悲運をもたらす悪の魔女さんを演じる娘役お三方が、凄い。朝香櫻子(あさか・さくらこ)さん、美砂まり(みさ・まり)さん、そして平松沙理(ひらまつ・さり)さん…マァ迫力満点のおそろしさよ。周囲を威圧する朝香さんを中心に、魔女の、そのまがまがしいばかりの美しさ、秘められた悲しさ、残酷さに満ちた官能性…ゾッとして息をのみました。
破壊力満点の嘲りの笑い声のこだま、くねる腕の誘惑、不吉で悩ましい動き…あぁ自分がもし男子であるならば、このように妖艶なる婦女子に迷って破滅したあぁい(…ばかだ自分…)。
え〜、余り関係ないかもしれませんが、特撮戦隊モノの悪の組織の女幹部マニアの方には是非ともオススメ致します(笑)。妖婦炸裂です(なんちゅう表現だ…)。
男役さんばかりについ目がいきがちな自分ですが、大反省。娘役さんの表現力が全開だったですぅ〜ふらふら。

おっと、おっとりコミカルな要素も効いていました。緋波亜紀(ひなみ・あき)さん&貴城優希(たかしろ・ゆき)さんの男役お二人が、ちょっとドンくさい(微笑)善良なうっかり兵士コンビ役で、場と場をほんわり固めてくれました。脇もしまって、バランスの良い脚本だなぁ〜。
舞台装置の使い方もかんどころが良いと申しますか、的確というか…セリや回る舞台(「盆」っていうのかな?)など、使いすぎのクドさがなく「ここぞ!」というポイント勝負でひきしまった効果をあげていると感じました。花道セリから悪役魔女さんお三方がセリ上がってくるところなど、鬼気迫る演出でゾクゾク…魔女さん達、すっげぇキレイでマジこわかったです(汗)

…と、あっという間の1時間。ストーリーは単純ですが、ひきこまれて現世を忘れました。OSKのシンボル、桜もうまく取り入れられていて(一旦帰郷を許された主人公のメロス=桜彦は「桜の花が散る迄に敵国へ戻ってこないといけない」という設定です)、散る花びらに春の訪れを感じた名舞台でした。唯一の不満は「短すぎる!」という事だけ、ですね。

第二部は「グランドレビュー RUN&RUN」、これまたレビューの王道!という感じで、躍動感あふれる直球勝負のダンスの醍醐味を堪能しました。
オープニングは賑やかに「OSK」連呼(笑)の曲の歌いぞめ。楽しいぢゃないか〜。
あとは琉球〜パリ〜ニューヨーク〜南米と世界を巡る趣向で、華やかな歌と踊りが繰り広げられます。
琉球の太鼓を使った群舞は力強く、ニューヨーク編は上陸した水兵さん達が美女にあしらわれるコミカルな設定(微笑)、第一部では美形敵役だったスター高世さんや桐生さんのおマヌケさんぶりが楽しい。しかし芸幅が広いなぁ…そして最大の見せ場は南米編、「白鳥の湖」アレンジのラテンなダンス。
トップスター桜花さんを挟んで、娘役さん2人、朝香さんと牧名さん…女子2名で男子1名を争う「恋のさやあて」って感じの構成を、圧倒的なダンスでつづっていきます。

しかし…なんでこんなにもダンスにキレがあるんだろう…なんでこんなに群舞の型が決まるんだろう…なんてダイナミックなんだろう…
群舞のところは上の、舞台全体を見渡せる二階や三階の席からも鑑賞したくなりました(一階の花道脇の席だったので)。くぬぅ〜もう一回行けばよかった!

娘役さん5人のチャーミングな「チェリーガールズ」の一幕もあり、雪の結晶型のパラソルがキレイなロマンチックシーンもあり、お気に入りの桐生さんの豪快リフトもあり(あのリフト、生物学的男性にだって、余程力が無いと不可能だと思う…汗)、もう盛り沢山でこれまたアッという間にフィナーレになってしまったあぁ〜!うぇ〜ん、もっと見てたいよおぉ…(駄々をこねる)

フィナーレ、トップの桜花さんは、所謂「背中によっこらしょとランドセル式」のゴージャス円形羽根ではなく、左肩だけにふんわりつけて垂らす系のシンプルな羽根姿で登場。あっ、こっちの方がスマート?すっきりした感じで好きだー。
歌「桜咲く国」の中、回るパラソルに見とれながら、完全に非日常の世界に酔いしれてうっとり〜でございました。ぽー。

…尚この公演には、東京から朝4時起床で青春18きっぷ各駅停車で行った…のですが、途中、静岡に入ったばかりの所でエンギの悪い事故にひっかかり(泣)、電車来ないは遅れるは止まるは、満員列車だは駅でコケて手と膝を痛めるは、結局開演時間に間に合いそうになく途中新幹線ワープで余分な出費はかさむは、全く惨憺たる有り様で大阪松竹座に到着した時には身体もお財布も満身創痍、疲労こんばい状態の自分でした(涙)。しかし。
そんな不運のあれこれも一気に吹き飛ぶ、本当に良い舞台でした!行った甲斐があった〜(にこ)
東京に戻って思いっきしOSKの宣伝しちゃいました(大阪でしか見れないなんて本当にもったいない…全国で見れればいいのになぁ…多くの舞台ファンが喜ぶでしょうに…いや難しいのでしょうが…それ位いい作品でした)。次回の7月のOSKの京都南座も行くぞ!…青春18を使うかどうかはわかりませんが(笑)。
みの拝
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以上、みのさんのレポートにあるように次回開催は7月の京都・四条南座。
道頓堀松竹座とともに松竹の劇場での開催。
OSK自体が元々松竹の歌劇団だったこともあり、松竹本社のバックアップがあるのでしょうか?
南座での公演も成功すれば、新橋演舞場など東京公演の話も出てくることでしょう。

リンク:OSK日本歌劇団公式サイト
http://www.sakura-saku-kuni-osk.net/