58332773.jpg29日の夕方、新世界を暇つぶしに歩いてて、通天閣の真下を通ると、通天閣の地下劇場「TENGEKI」で落語会が開催されていることを偶然知る。

思わず中へ入ってみる。
見つけた落語会は「東西落語交流まつり」といって、28日から30日にかけ、大阪市内の各地で行われている落語会で、東京からゲストの2人の噺家はあちこちの会をハシゴ出演。ハードスケジュールだったようで。

当日券(木戸銭)を払って、中へ。
既に開演時刻は過ぎていて、トークショーが始まっていました。

この日の演目は以下の通り。
・トークショー(出演順決め)
替わり目』月亭八天
『宮戸川』入船亭扇好
佐々木裁き』桂梅團治
(中入り)
寄合酒』桂米平
『阿武松(おおのまつ)』三遊亭遊吉

出演者のみなさんによるトークショーの最中に、客席左端にいた中年男性にスポットが。・・・別の仕事で到着が遅れた遊吉さんでした。

その後、出演順が決められ、遅れてきた遊吉さんがトリをとることに。主演者のみなさんは「遊吉さんにたっぷり語っていただきます」と(笑)

出演者が一旦下がった後、出囃子。
TENGEKIは下座は生演奏では無く、テープ。そのへんは経費削減?

トップバッターの八天さんは、若手向けの出囃子である『石段』で登場。
噺は『替わり目』を途中まで。
マクラでは「(この会は、所属の)吉本には内緒で出させて貰ってます」と云うてはったけど、八天さん自身ブログに書いてはるので、こちらへのアップもええんかなと思いました。

二番手は扇好さんで『宮戸川』。江戸落語ではお馴染みのお花・半七の馴れ初めの話。噺は馴れ初め以降も続くのだが、いつも噺が打ち切られ「丁度お時間です」しか聴いたことがない(笑)
扇好さんは痩せ身で粋な噺が非常に似合うかたやなと思いました。

中トリは梅團治さんの『佐々木裁き』。
好演。大人顔負けの頓智を効かせる子供が可愛い。
マクラでは、かつて在った「新世界新花月」でのエピソードを披露。
「花月」とあるが吉本でなく松竹芸能の小屋。確かジャンジャン町に在ったと思う。20年以上も前の話。
雨の日は、日雇いのおっちゃんらが時間つぶしに入るので、埋まるも、実際まともに聴いてくれるおっちゃんらはなかなかいない。
今、東西合わせてもそんな厳しい環境の寄席はないのでは?
#落語を演じるのに厳しい環境という意味ではNGKが入るのだろうが。

中入り明けは米平さんで『寄合酒』。
基本がきっちりしているし、とても聴きやすいかたです。
あと米平さんは巨漢なので、マクラでは子供に力士に間違われた噺をされていましたが、髷がない米平さんなので、どちらかといえば力士よりは親方じゃないかなあ。

トリは遊吉さんで『阿武松(おおのまつ)』。
江戸時代に実在した「阿武松」のエピソード。講談風だった。元々は講談噺なのかも?
聴きやすくテンポよく進む。「口跡が良い」とはこのことを云うのかと。
ちなみに、噺の中で「阿武松」の出は能登国の七海て云ってましたが、そこは今でいう石川県の穴水町あたりだと思います。
石川県は仕事でしばらくいたので、地理はそれなりに・・・。

午後8時ごろ終演。
たまたま見つけた落語会で、江戸落語の2席も愉しめ、それがいずれも好演だったのは、めっけもんでした。
新世界の通天閣地下で江戸落語を愉しめるとは思いませんでした。

因みに、遊吉さんは落語芸術協会、扇好さんは落語協会の所属なので、東京の寄席では、同じ日の舞台に出演できないはずなので、今回のように同時に同じ舞台に立つのは珍しいことなのでは?
(そのあたりは、みのさんが詳しいはずだが)

通天閣の地下劇場は上の串カツ屋さんから流れてきたのであろう、串カツを揚げた油の匂いが客席まで漂ってて、空腹で入ると、厳しい環境であります(苦笑)

リンク:
通天閣劇場@松竹芸能
桂梅團治・かつら小梅の「梅満会」
HATTEN WORLD RAKUTEN(月亭八天さんのブログ)
三遊亭遊吉 - 協会員プロフィール@落語芸術協会
入船亭 扇好@(社)落語協会プロフィール