3bf82d63.jpgみのさんが12日に京都・南座で開幕したOSK日本歌劇団の「レビューinKYOTO III」を観賞され、レポートを送って下さいましたので、こちらにアップします。
以下、レポートです。
OSKのスキルの高い舞踊を堪能されたようです。
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みのです。7月12日の初日と翌13日の昼、京都南座にOSK日本歌劇団の「レビュー in KYOTO III」を観劇して参りました。
レビューの魅力がぎっしり詰まった楽しい舞台に、日頃の憂さのあれこれもすべて忘れて堪能しました。

予備知識無しで行ってみたら、一部・二部どちらかがお芝居という訳ではなく、共にレビューでした。つまり「踊りっぱなし」みたいなものであります。暑い京都の夏に、皆さん一体どんなタフネスなのか…(呆然)
一部が日本物、二部が洋物の構成です。

自分は特に一部の日本物が気に入りました。洋楽洋楽器で日舞レビュー、ってよく考えるとジャパン・オリヂナルであります(にこ)
きらびやかな衣装と扇での舞でスタート。以下、越中八尾(やつお)の風の盆の踊りと徳島の阿波踊りの、「ジャパニーズ・ストリート・ダンス・バトル」あり(男役二番手の高世麻央さんの「静」と三番手の桐生麻耶さんの「動」の対照の妙が素晴らしい) 、夏の納涼にうってつけの「和製『スリラー』?」幽霊群舞あり(まさか男役トップの桜花昇ぼるさんまで幽霊に扮するとは思いませんでした…)。こんなに楽しい日舞レビューは初めて!いや余り回数見ている訳じゃないですが(苦笑)
中でも最も気に入ったのは、大正時代の夏の恋、みたいな設定の、モダン極まる男女ペア3組6人の歌とダンス、日舞です。和洋折衷で、衣装はカラフルな浴衣、小道具は帽子とステッキ…それだけ!…それだけなのに、粋でおしゃれでウィットに富んだ、大人っぽい恋のやりとりが明るい歌と踊りで表現されます。殆ど何も無い舞台に現出する大正モダニズム!…それだけ出演者の技芸が優れているのでしょう。男役の桜花さん・高世さん・桐生さんの三者三様の伊達男ぶりに、朝香櫻子さん・牧名ことりさん・折原有佐さんの娘役3名の息のあった舞台に、「生きててよかった!」…自分、こんな創造性あふれる舞台を見る幸せにうるうる状態でした。

二部は一転して洋物のレビュー。スタンダードジャズあり、アラビアな千夜一夜あり、タンゴありスパニッシュあり勿論ロケットのラインダンスあり…40名もいない劇団員さん、舞台裏は一体どどどどんな忙しさなのでしょう…?あんまり盛りだくさんで、うっとり呆然あぁっ時間が短い!あっという間です。
フィナーレは当然パラソルがくるくると回り、美しい舞台の名残惜しさは限りありませんでした。

やはり京都は違います…初日、麗しい夏のお着物をお召しになられた近くの座席のお客さんは、会話から察するにどうも日舞の先生のよう。二日目13日の一階さじき席にはズラリと、目もあやな舞妓さん芸者さん?方がお揃いに…いわば「ジャパニーズ・クラシック・ダンスのプロフェッショナル」な皆様が多数ご鑑賞な、京都。
この皆様の前で日舞レビュー!なんですから、それは技芸の磨かれるのもむべなるかな、なのかしらんと、ついでに客席にもうっとりしてしまいました。関東は東京都下北部辺境地帯な自分、あんなに沢山の舞妓さん芸者さんを肉眼で拝見したのは初めてでありました(微笑)
このOSKの京都南座は20日までです。う〜もう一回ぐらい鑑賞したいですぅ〜。どうしよう(悩)
みの@おこづかいがスケジュールが(汗)拝
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以上です。

なお、この公演は明日から3連休で閉幕します。
観賞されるかたはお早めに。

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