3d387cbc.jpg9日水曜日の夜は、京都・衣棚通三条上ルにある「ちおん舍」での「染屋町寄席」のサヨナラ興行へ。


京都の染色職人のグループ「染技連」の主催で米二、都丸両師の会が続けられてきましたが、今回で幕が閉じられることになり、かつ会の300回を記念して、5日間連続で行われているようです。

私はその3日目に行ってきました。

会場の「ちおん舍」は古くからの町家をイベント会場に利用したもので、大阪・昭和町の「寺西家住宅」と同じ感じの会場でした。

会場の広間には70人を超える観客が詰め掛けていました。

今日の会場は庭から秋の虫の音色が微かに聴こえてきました。流石京都の町家。風流でした。

この日の演目は以下の通り。

『二人癖(ににんぐせ)』桂さん都
『首提灯』桂都丸
『天狗裁き』桂米二
(中入り)
『質屋蔵』桂都丸

開口は都丸門下のさん都さん。
『二人癖』は長めに時間がとられていたせいか、ゆっかり演じられていました。登場人物の慌てぶりが、さん都さんのニンに合っているように思いました。

都丸さんは、安かろう不味かろうなお店でのエピソードをマクラに『首提灯』へ。
十分に楽しめましたが、この噺、ラストが現実の世界ではありえない、落語でしか描写できないシュールな結末に、客の反応が変わったかを見るや否や、都丸さん「皆さん、ついてきて下さいね(笑)」。

米二さんは月曜、火曜と噺を長く演じて終演時刻が遅くなった反省から、マクラは振らずに『天狗裁き』へ。
『天狗裁き』は話がエスカレートしていくさまや、興味本位な部分をもっている人間の本質が描かれていて、好きな噺です。
でも主人公が「嘘も方便」と思い、夢の噺をその場で創ってしまえば、この噺は成立しないですね(笑)
先日の衆院選で落選した元バンソウコウ大臣も、バンソウコウの原因を巧く誤魔化せば、記者にしつこく聴かれること無かったやろに。

長めの中入りの後は、都丸さんの2席目で『質屋蔵』をたっぷり。見た目がコワモテだが、化け物を前にウロが来ている登場人物を好演されました。
伝統家屋で蔵や商家の噺。情感たっぷりでした。

最後は抽選会。都丸門下のさん都さん、とま都さんが進行で、米二、都丸両師のサイン色紙やノベルティーなど。

なお、公演は11日金曜日まで。

リンク:染技連(パソコンで見て下さい)