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9日金曜日の夜は笑福亭福笑さん主宰のテーマ落語会の第3回目へ。

福笑さんの「テーマ落語会」はこれまで、糞尿が出てくる落語を集めた「糞尿特集」、過激な内容の落語ばかりの「過激特集」がありましたが、今回は師匠に稽古をつけてもらった古典落語を自分流にアレンジし披露しようという企画。
チラシには
「歌舞伎、文楽にはなりたくねぇ」
「繁昌亭は博物館か!」
「礼儀も忠義もあるものか」
と過激なコピーも(笑)。

この日の演目は以下の通り。

『寝床』笑福亭たま
『代脈』笑福亭福笑
『首の仕替え』笑福亭三喬
(中入り)
『牛の丸子(がんじ)』笑福亭生喬
『世帯(しょたい)念仏』笑福亭福笑

三味線:山澤由江

開口は福笑門下のたまさんで『寝床』。
この日の出囃子はいつもと違い、下座の即興演奏で、たまさんは「シューベルトの子守唄」。演目が『寝床』だから「子守唄」か(笑)
アレンジされた『寝床』は浄瑠璃を聞いてしまうと死んでしまう殺人浄瑠璃!やったです。
開口から過激やなあ(笑)

続いては福笑さん登場。
『代脈』は福笑テイスト満載。出された羊羮を一本丸ごとかぶり付いて「今年の恵方は?」。
診察を初めて、患者娘が胸を開いたときには、『好っきやー!』と抱きつく。
還暦の福笑さん、やりたい放題(笑)
繁昌亭の客席を大いに沸かせてました。
出囃子は『青い山脈』。「山脈」と「代脈」がかかっているんやろなあ。

中トリは三喬さん。
前の二人ががっぽり笑いをもってった後の高座は演じずらそうで、開口一番『みなさん、(前に出た)福笑一門で、お腹いっぱいでしょう』。
噺は『首の仕替え。』。
桂文紅(ぶんこう)さん(故人)からの直伝だそうで、取り替える首が野球選手から、アイドル、そして噺家までランク付けして、勢揃い。元ネタから変わったところがあったようで。笑えないところ、多かったんやろなあ。
出囃子は『森のくまさん』。三喬さんが「熊のプーさん」に似ているからでしょうな。

中入り明け後、生喬さんで『牛の丸子(がんじ)』。先輩や師匠から稽古つけてもらったのではなく、文團治さんが残られた記録をベースに、「米朝落語全集」などを見て、アレンジしたという。
初めて生で聴きましたが、後味が悪い結末。悪の上に悪がいるような…。
出囃子は『ヨーデル食べ放題』。牛が出る噺なので、焼き肉から『ヨーデル…』になったんだろうな(笑)

トリは福笑さん。
マクラでは、今回企画の主旨に触れられ、
「落語は伝統芸能やない。国に金もらってやる芸能やない」
「師匠から習った通りにやっているだけでいいのか?」
旨のコメント。
同感なところがあって、位までは通じないギャグをそのまま演じるのが、理解できてなかったりするんですが。

噺は『世帯念仏』。
かつて在った「角座」で出番が一緒だづ先代の桂春蝶さんの高座を舞台袖で聞いて覚えたという。
この噺は文珍さん『新・世帯念仏』で聴いたことありますが、現代の風俗や世相ネタが自由自在に納められるなあと思いました。