b8ba02e5.jpg中之島にある「ダイビル本館」。
渡辺節の設計により大正末期に完工したもの。

掲載の画像は昨年12月に撮影したもの(以下、含めて)

8階建ての鉄筋コンクリートの建物。
外観はシンプルなタイル造りですが、近寄ってみると、さまざまな彫刻が施されています。

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堂島川に面した正面玄関の上部には半円形のアーチの彫刻で、その上には鳥と少女の像。
玄関口の左右には人間の顔が彫られた石彫刻。

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円柱には鳥やウサギなど動物の彫刻。
それ以外にも彫刻が施されていて、ひとつひとつ拝むのにとても時間がかかります。

玄関を入ると、吹き抜けのホールになっていて、黄金色の彫刻を施した照明が輝いています。

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ほかにはエレベータの意匠や私設の郵便函もなかなか凝った造りでした。

ダイビル本館は大阪商船(現・商船三井)の本社として大正期に建てられたもの。
当時、めまぐるしい発展を遂げていた大阪を代表する建物で、建物のあちこちに大正ロマネスクを感じさせます。
その後、大阪商船が三井船舶と合併した後も商船三井の本社が置かれてきました。

このダイビル本館ですが、築80年を超え、ビルを所有するダイビルでは今月末にもビルを取り壊す工事に入り、同じ場所に「中之島ダイビル・ウエスト」という高層テナントビルを建てるそうな。
新しいビルには現在のダイビル本館のビルの一部分を遺すそうですが、このダイビル本館の東側にすでに新築された「中之島ダイビル」にダイビル本館の意匠を取り入れていたんですが、彫刻は精巧に模されているものの、円柱がやたら長かったり、いまいちバランスが悪かったです。

これだけの建物なので、当然、保存運動もあったのですが、スルーされてしまったようですが。
本館を一部を保存した新ビルの完成イメージを見ましたが、どこか梅田の阪急ビルみたいで、なんともなあ。

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なお、以下のリンク先の写真のほうが綺麗に撮られていて、ビルの建築様式や彫刻など、わかっていただけると思います。

リンク:
「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」計画概要および 「ダイビル」の解体について@ダイビル株式会社(pdfファイル形式)
レトロな建物を訪ねて:ダイビル本館
ダイビルの歴史 - 十三のいま昔を歩こう
ダイビル株式会社