大阪ミナミは道頓堀よりひとつ北の筋「三津寺筋(みってらすじ)」と御堂筋の北東角にある「三津寺(みつてら)」。
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通りの名前は小さな「ツ」ですが、その由来となっているお寺の名前は大きな「ツ」。
外から見るとまるで「大阪城天守閣」を思わせる鉄筋コンクリート建築。
もともとあった敷地が御堂筋拡幅のために削られた際に建て替えられた倉裡で、建てたのは大林組で昭和8年だと大阪城天守閣と同じ時期に建てられたようです。
だから似ているのかなと思ったら、三津寺の歴史は古く、奈良時代の行基によって開基され、戦国時代には石山本願寺の砦になっていたという。それもあっての城郭風なのか?

三津寺筋に面した門をくぐると中には木造の本堂。
とても戦後に建てられたものではないと思ったら、どうやら、建て替えた鉄筋コンクリの倉裡が本堂を戦火から守ったようです。
ミナミのこのあたりは空襲で壊滅的被害に遭ったと聴いていたので、奇跡的に焼失を免れたのでしょうね。

先日、桂米二さんの口演で落語『まめだ』を聴きました。
「まめだ(豆狸)」という小さな狸の出てくる噺ですが、その舞台が、この三津寺でした。

現在の喧噪な歓楽街からは、小さな狸が棲んでいたり、砦があったなんて想像つかないのですけども。
まあ、砦というたら、この三津寺から御堂筋の斜向かいにある某国領事館前には常時機動車が止まってて、砦状態になっていますが。

三津寺
大阪市中央区心斎橋筋2-7-12
地図

参考リンク:
大阪の古建築 三津寺
摂津 三津寺砦@お城の旅日記
・京の噺家 桂米二でございます 第170回 まめだ@NIKKEI NET(リンク切れ)