23日の秩父宮でのラグビー観戦の前に、南青山の「岡本太郎記念館」へ。
近鉄バファローズの幻の猛牛マークが展示されていると云う企画展の「岡本太郎の『いきもの』」を鑑賞してきました。
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会場へは地下鉄表参道駅から徒歩数分(のはず)。・・・実際は青山通り(R246)から骨董通り経由で向かったのだけども、少し道を間違え(汗)予想より多少時間がかかりました。

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裏通りの裏通りに面しているので、判りづらいですが、会場前に付くと、彼独特のデザインのペナントが目に入り、彼の建物であることがわかります。

モダンな造りの建物は彼のアトリエ兼住居だったようで。
没後、彼の記念館にしたそうです。

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会場に入ると、下足を脱いで中へ。元・住居だから土足は脱ぐようになっているのですね。

入場料は600円。

中は撮影OK。
鑑賞に来られたかたは、カメラ付き携帯電話などで盛んに撮影していました。

1階が常設展示。
大阪・万博公園「太陽の塔」の原型など彼の作品が展示されていました。
彼独特の生々しい配色の作品の数々。

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そして階段を上り、2階の企画展へ。

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岡本太郎氏が生前、彼独特のタッチで描かれた”いきもの”の作品が一斉に展示されていました。

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その中でもちろん目当ては「近鉄バファローズ」のマーク。

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マークは実際に使われた左右対称のマークのほかに、幻となった案のマークも展示。
左右非対称ですが躍動感ある牛のデザイン。

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そして太郎氏が当時の近鉄球団監督の千葉茂氏の依頼でこのバファローズのマークを手がけることになった経緯(毎日新聞に掲載された手記)がボードで紹介されていました。



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「千葉君から『バファロー』の旗印をたのまれたとき、二つ返事で引き受けた。巨人軍を退き、最下位の近鉄の監督となった千葉君は、それを「Z旗」のつもりで、背水の陣をしく。
猛然、ファイトがふるいおこってくるようなのを作ってほしいという。かつての名二塁手のファイティング・スピリット。
そしてこんど、最悪の条件に自分の運命をかけたところに私は共感をおぼえる。大いに声援したい。
それに、私の描くマークが球場の青空高く、はたはたとひるがえるなんて、思わずニヤッとしてしまう。
ところが、バファローを象徴化しようとするのだが、この牛みたいな動物、一般の日本人はまったくなじみがない。字引を引けば何のことはない。水牛だ。しかしアメリカで俗にバファローというのは、北米に住む原始的な野牛バイソンのことだ。首が寸づまりで、こいつはドウモウだが、鼻づらが小さくて、あごひげがはえ、角はわりに細くて曲がっている。うっかり様式化すると、ヤギ面になってしまう。牛では困るし、牛でなくては困る。また『絵』ではマークにならないし、ただの図案ではつまらない。しかも、岡本太郎らしさが生きなければ、わざわざ頼まれたかいがない。苦心した。
はじめ、だれでもが一目でうれしくなるようなユーモラスなのを考えた。ふとっちょの猛牛が目をむいて突っ込んでる愉快なやつ。自分では気に入ったのだが、どうもこんなのはうんと強いチームじゃないと、千葉君には悪いが、シャレにならない。いずれ近鉄が優勝し、日本シリーズなど戦うときには、愛嬌たっぷりに押し出してほしい、と思っておあずけする。
結局、角をふりかざした前向きの顔を象徴化した。色はチームカラーの朱色。丸い目玉だけ濃紺。すでにオープン戦第一戦から、この旗印のもとで、見ちがえるほど力を示してきている。たのもしい。千葉君、およびオールメンバーの健闘を祈る。
(1959年3月10日 毎日新聞)
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この企画展は2月いっぱいまで開かれます。

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リンク:岡本太郎記念館
http://www.taro-okamoto.or.jp/

(2010.1.25 12:40追記)
最寄り駅を外苑前と云っていましたが、正しくは表参道駅の誤りです。文中の文言も訂正しました。

(2018.8.26 21:19追記)
改題しました。