itao500先週火曜日の夜にアメリカ村BIGSTEP内の「シネマート心斎橋」でのレイトショーにて拝見。

以下、ネタバレ含有。
シュールな笑いが藝風な板尾創路(いつじ)氏の初監督作品。

日頃の笑いをメガホンをとった作品もそうするのか?と思って見たら、予想を大きく覆してた。ほぼ全編シリアスなシーンばかりでした。

彼は主人公である脱獄衆を演じているのですが、途中の”あるシーン”を覗いて、全編台詞ナシ。クローズアップのシーンなどでは看守のリンチに近い拷問にも耐えているのですが、表情はとても不気味やった。「こいつ、何考えてんねん」と。

ただ、そんな権力をものともせず、権力を嘲笑うが如く何度も脱獄を繰り返す様は痛快やった。でもすぐ捕まるねんなあ(笑)

映像も結構拘った様で。
当時の監獄をセットで使ったようで。本物を使わないとリアリティがでないもんなあ。その一方で場面設定とかにムラがあったりしたなあ。ツッコミ処であったが。

役者さんは監督・主演の板尾氏以外は本職の俳優が高いパフォーマンスを発揮してました。とくに國村隼、石坂浩二の両氏は流石やった。
吉本絡みで出たタレントさんたちの役柄は端役だったので、無名の役者さんでも十分かと思ったのですが(それはタレントさんの技量というより配役自体の問題)、その中でぼんちおさむ氏は怖さを存分に出してたなあ。笑顔で怖いこと云うのがとても恐ろしく感じますね。

笑いが少なく、コメディを期待したかたは残念やったですが、最後は彼らしいシュールなオチやったと思います。

あと、そんときの看守さんの台詞を覗いて、この作品では台詞はあまり重きを置いてないように感じました。日本以外での公開を見据えてなのかも?

1月公開の作品で今、3月中ばにさしかかろうとしているので、公開している映画館は少ないでしょう。ただ緊迫感あるシーンが多かったので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで拝見されることを薦めたいです。

板尾氏の次作もぜひ観てみたいなあ。

リンク:
『板尾創路の脱獄王』公式サイト
『板尾創路の脱獄王』/板尾創路インタビュー@ぴあ映画生活
【沖縄国際映画祭レポート】大御所俳優が板尾創路の監督術をベタぼめ!@ぴあ映画生活
シネマート心斎橋