a3ff70bb.jpg26日金曜日の夜は地下鉄御堂筋線昭和町駅近く(阿倍野区阪南町)にある国、登録有形文化財「寺西家住宅」での「田辺寄席in寺西家」へ。
地下鉄昭和町駅西側の古い民家が残る一角。大正時代に建ったという伝統的文化財でもある一住居が会場。
その広間と縁側に椅子が置かれ、前売り完売ぎっしり満杯の中で観賞させていただきました。

トイレも行けないほど詰まっててぎっしり・・・トイレ我慢されてたかたいたんやないかと思う。演者交替の際にトイレに駆け込んでいたおばちゃん何人かいたけど。

この日の演目は以下の通り。

『開口0番』桂文太
時うどん』露の眞(まこと)
講談『坂本龍馬』旭堂南海
幾代餅』桂文太
鶴満寺』桂雀々
抽選会 文太・眞

三味線:吉崎律子

※中入りナシ。

文太さんの「開口0番」は21日の阿倍野青年センターの日曜昼席と同じく「覗き絡繰(からくり)」について。21日と違うのは、落語で「覗き絡繰」が登場してくる下りをやってくれはったこと。『くっしゃみ講釈』と『天王寺詣り』です。

トップバッターは露の眞(まこと)さん。
登場してきたときは、日本橋や秋葉原でいてそうなオタクっぽい青年が出てきたなあと思ったら、「女流です」と。
そして眼鏡を外して、噺に入られました。
眼鏡外した方が感じええなあ。・・・田辺寄席紹介の写真映りよくないよなあ(笑)

『時うどん』は師匠の露の都さんの稽古された通りきっちりと思う。発声もテンポええし。女流であることを感じさせない出来でした。
彼女の今後を愉しみにしよう。

続いては旭堂南海さんの講談。
今年のNHK大河ドラマの主人公である「坂本龍馬」の少年期や青年期でのエピソードについて。
内容は南海さんの講談で・・・なんですが、元ネタは南海さんの創作やろか(講釈師見てきたような嘘・・・やから)『竜馬がゆく』から来ているのかわからんですが(笑)じっくり愉しめました。
今年は「龍馬」関連の講談がようかけられているようですね。有名人やしね。
来年の大河の「お江」は誰も知らんで。まあその分好き勝手に(人物像を)描きやすいやろけど。

文太さんは『幾代餅』。
それに入るまでのマクラで、「ギャグとして」先に出た旭堂南海さんを腐すシーンがあったのですが、それが何度も続いてたら、舞台袖から、南海さんの「ツッコミ」が入りました。
文太さん、その「ツッコミ」は想定外だったようで(笑)・・・会場は受けてたけど、文太さんの表情が微妙やったなあ。まあそれがライブの魅力であって。
噺のほうは、文太さんお得意の江戸落語の移入もの(文太さん自らは「贋作」と云っているけど)。文太さんの軽妙な語りで上方ものにアレンジされてました。
確か江戸落語『紺屋高尾』も似た噺だったと思います。
文太さんの贋作は他の上方のかたにも演じてほしい噺があったりします。この噺だったら、林家染雀さんが演じてもと思います。それは気弱な若旦那が染雀さんのイメージに合っているからというのがあるからですが(笑)

トリは雀々さん。万雷の拍手。雀々さん目当てのかたが多く、落語自体がサラのお客さんが多いように思いました。それは口演中に同伴の客と喋るお客さんをちらほらおられたからですが。
マクラは長めにいろいろ振られていました。若手時代に経験した長時間のバスツアーでのお仕事のエピソードで場内をがんがん沸かせてました。
噺のほうは『鶴満寺(かくまんじ)』。「鶴満寺」は今も大阪市は北区長柄(都島通の樋之口町交差点近く)に現存するお寺で、落語の舞台にあった当時(江戸時代の後半?)は枝垂れ桜の名所で有名だったようです。初めて聴く噺でしたが、登場人物の寺男の酒呑みの描写が『らくだ』ぽかったなあ。
泥酔の世話は何度か経験しましたが、ほんとタチ悪くてなあ(苦笑)
笑い疲れて噺の後半はスルーしもって聴いてました。

最後は抽選会。
賞品はこの会開催に協力していると思われる地元飲食店から大量の優待券が中心でしたが、ほとんどのかたは当たったんやないかなあ。

この日の大阪の夜はとても冷えてました。
会場の「寺西家住宅」は伝統的日本家屋であるので、暖房がしっかり効く訳でなく、かつ、縁側のガラス戸にずっともたれるように聴いていたこともあり、底冷えで足下が思い切り冷えました。

会場を出るとき、入り口で雀々さんの『必死のパッチ』の直筆サイン本(文庫本)が売られていました。ハードカバー版のときには雀々さん自ら立って売っていたけど、今回はスタッフさんに任せられてた様子。
それは着替えに忙しかったから?それとも廉価な文庫版だからだろうか?

参考リンク:
田辺寄席
寺西家 阿倍野 長屋・町家
新西国第三番 鶴満寺

以下、Amazonへリンクしています。
『必死のパッチ』は以前、ハードカバー版で読みましたが、前々から聴いてはいた雀々さんの少年期の悲惨なエピソードが凄まじすぎて。それが強烈な印象でした。
雀々さんの藝風は当時のことがバックボーンにあるからなのかと思いました。

枝雀さんに出会えてよかったんやないかと思いました。

入門後の続編は執筆されないのかな?

必死のパッチ (幻冬舎文庫)
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