30日金曜日は道頓堀・大阪松竹座での「第1回上方落語まつり」の最終公演へ。
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完売御礼ということで空席なしだった。
松竹座の客席、緞帳、場内の装飾はお芝居の会場らしく、2日前に訪れた「なんばグランド花月」とは違って雰囲気。

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この日の演目は次の通り。

阿弥陀池』笑福亭銀瓶
替わり目』桂都丸
義眼』桂南光
『背なで老いてる唐獅子牡丹』桂三枝
(中入り)
口上(桂米朝・桂春團治・桂三枝・桂春之輔・月亭八方・笑福亭松喬)司会:桂文三
始末の極意』月亭八方
野崎参り』桂春團治

トップバッターの銀瓶さんは、今回の「上方落語まつり」のPR隊「上方落語ボーイズ」のリーダーとして活動され、そのときのエピソードを披露されてた。同じ「上方落語ボーイズ」の吉弥さんがちゃっかりキャラで話の中に登場してましたが(笑)
噺は『阿弥陀池』。時間の制限があってか、後半は縮められ、サゲまで。

都丸さんの『替わり目』も途中まで。
藝歴30年を超える都丸さんをこの位置(前から2人目)で聴けるのは珍しいんですが。

南光さんは、米團治さんの襲名披露ツアーに帯同したときのエピソードについて。天然(?)な御曹司自体には触れられなかったけど、場内よう沸かせてた。
噺は『義眼』。この噺は師匠・枝雀さんが口演されたんがあまりにも強烈な印象で。南光さんの口演も悪くはなかったんですが。

吉本所属の三枝さんは松竹系のこの劇場の舞台に立つのは初めてという。後の口上で八方さんも同じこと云うておられたけど、大阪では吉本と松竹という落語家の所属興行会社のライバルの劇場には出演できることがなかった訳で。歴史的な瞬間でもあるんですな。
でも観客の立場から見ると、所属事務所の垣根自体はあまり関係ない話で、上方落語の大きな祭りとして愉しませてもらいましたけど。
というか「松竹座」は演芸とよりお芝居の小屋なので、松竹芸能所属といってもこの舞台に立った噺家さんはどれだけ居るのやろうと思います。通天閣の地下が松竹芸能の今のホームやし。
噺は自作の『背なで泣いてる唐獅子牡丹』。三枝さんの噺らしく、細かい笑いが一杯入っているのだけど、シュールで哀しい。

中入り明けて記念口上。
以下の通りに並ばれていました。

文三(司会)、松喬、春之輔、春團治、米朝、三枝、八方

司会を除いて、松竹、米朝さん、吉本・・でまとまってたなあ(笑)
米朝さんはこの日は最初から椅子に座られてた。それにしても、ここ何年かでキャラクターが替わったなあ。格下の”後輩”に思い切りいじられるのは忍びなくて。老いから来ているので仕方ないとはいえ。

文三(ぶんざ)さんは大先輩たちを前に、非常に巧く司会されていたと思いました。そして彼の特徴でもあるんだけど「嫌みがない」のがええ。

緞帳が一旦下りて、再び上がると八方さん登場。
舞台の後ろの書き割りも中入り前と異なり、奥行きのあるものに。
この辺は歌舞伎も上演されるお芝居の劇場やなあ。

八方さんの噺は『始末の極意』。
八方さんの口演では以前にも聴いてるのですが、この噺のサゲ(おち)は、親指と人差し指で○(お金を示す)を作るように指をくっつけ「是(お金)離さないのは始末の極意」というのが普通ですが「始末」の意味が通じづらいから、八方さんは「始末の極意」とは云わず、別の云い方をしてました。

トリは春團治さん。
春團治さんて冒頭はぼそぼそ口調の聞き取りづらく感じるのだけど、噺に入られると声も大きくなる(笑)
『野崎参り』は春團治さんの十八番。
年齢からか不明瞭な口跡もあったけど、じっくり聴けました。
流石の一席やたなあ。

最後はグランドフィナーレ。
この日、他会場に出演していた噺家さんも登場し「大阪締め」。
音頭は米朝さんでした。

初めての「上方落語まつり」はどの会場も盛況なようやったし、たぶん来年も開催されるでしょうが、次回はフリーな「露の一門」も出してほしいです。

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リンク:
米朝&三枝ら、重鎮ズラリ!上方落語まつり閉幕@スポニチ
第1回上方落語まつりinミナミ(公式サイト)

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