8日水曜日は、京都東山の安井の金比羅さんで行われた「桂米朝落語研究会」へ。
この会は「尼崎落語勉強会」とともに米朝一門の研鑽を兼ねた勉強会で、勉強会だから出演者の数の割に安い入場料(1500円)。かつては舞台袖で米朝さんが高座を聴いてて、出番を終えた出演者が米朝さんがダメ出しを受けたのだそうで。
前から行きたかった会でしたが、「午後6時開演」ということで大阪勤務ではなかなか行けなかったのですが、今回からは”諸般の事情”で行きやすくなりました。

市バス「東山安井」停留所から東大路通(ひがしおおじどおり)を1分ほど歩くと、安井交番が見え、安井の金比羅さんの鳥居前。
境内は傾斜があって、やや下って行く感じ。

本殿のほうに灯りが見えるので、その灯り目指して進むと会場の「金比羅会館」。
日本家屋で畳敷き。間口の広い入り口で靴を脱ぎ、中へ。

開演時間ギリギリの到着でしたが、満杯ではなかったです。

桂米朝落語研究会@京都・安井の金比羅さん


会場の広間の両端にストーブが置いてあったけど、効いてない感じ。
大阪と違い底冷えがきつい京都。時間が進むにつれ、底冷えが堪えきました(苦笑)

この日の演目は以下の通り。

東の旅発端』桂鈴々
狸の賽』桂米市
色事根問』桂雀太
池田の猪買い』桂雀五郎
二階借り』桂米二
書割盗人』桂こごろう
質屋芝居』桂米左
住吉駕籠』桂紅雀

※中入りナシ。

まずは女流の鈴々さんで『東の旅発端』。大阪から伊勢に向かう旅の噺、いわゆるタテ弁を鍛えるのが目的。ところどころで師匠の雀々さんが稽古つけはってんやなと感じさせる場面があり。
続く米市さんは『狸の賽』。2人とも、言葉に詰まったりするところなくはなかったが、これからかと。

三番手は雀太さん。『色事根問』はよく練れてて、愉しく聴かせてもらいました。

四番手は雀五郎さんで『池田の猪買い』。アホが雀五郎さんのニン(好演なんでしょうが)に合うてたなあ。

米二さんはこの会を世話役を米朝さんから引き継がれているそうで。
マクラでは前述の、米朝さんのダメ出しについてのエピソードについて触れられていました。
噺は『二階借り』。この噺『茶漬間男』という題で口演されるかたがいますが、私はこちらの題のほうがええなあ。『茶漬間男』はストレートな題なんでねぇ(笑)

こごろうさんは『書割盗人』。家の壁に書き割りを描画するシーンの描写が丁寧。主人公が愉しんでいるなというのがよくわかる。
そして最後の主人公と盗人も闘う場面もどこか、遊び感覚があって愉しい噺。

米左さんは例の謙る(へりくだる)挨拶から、今、鉄板の「成田屋」ネタへ。芝居噺を演じられるから触れられたんでしょうが、絶好のタイミング。しかも「成田屋」さんが休演している四條南座はこの金比羅さんから近し。触れずにはいられませんよね(笑)
本編は『質屋芝居』。以前、林家染丸さんの口演で聴いたことがあります。芝居を見て無くても愉しめますが、芝居を見ておいたほうがもっと愉しめます(笑)
米朝一門の研鑽が目的の会なのだから、下座をつかったハメモノを出したのでしょうね。因みに舞台袖からのかけ声は米二さんでした。
因みにパロディされる芝居は、『仮名手本忠臣蔵』の三段目なんで、吉良邸討ち入りなこの時期に合う噺でありますね。

トリは紅雀さんで『住吉駕籠』。威勢のよい駕籠屋さんだったけど、全体としてちょっと諄めの演出。このへんは好みの問題かなあ。

終演は午後8時40分くらいだったかな。

帰りは会場を出て境内を脇へそれて、しばらく住宅街を歩き「建仁寺」境内入り口の前を経て、祇園歌舞練場の前へ。花見小路から四条通を通って、四条京阪(京阪祇園四条駅)まで徒歩10分強でした。


リンク:安井金比羅宮のホームページ
http://www.yasui-konpiragu.or.jp/