3日日曜日は、道頓堀「大阪松竹座」での「七月大歌舞伎」の初日昼の部の公演へ。
七月大歌舞伎@大阪松竹座七月大歌舞伎@大阪松竹座-2

毎年7月は道頓堀で歌舞伎の公演が行われています。
戦後、関西の歌舞伎(上方歌舞伎)が衰退。(京都南座の顔見世を除いて)まったく歌舞伎が行われなかった時期があったようで。長らく本名の「片岡孝夫」だった「片岡仁左衛門」さんが東京在住なのは、そんな時期があったからなようです。仕事がなかったら大阪におっても・・・となりますからね。
30年以上前に歌舞伎を愛する有志により「関西・歌舞伎を育てる会」が発足。大阪での歌舞伎公演が定着するように。ファンが増えるようにという願いからで。公演に先駆けて行われる道頓堀川の「船乗り込み」それ以来の恒例になってますね。
因みに「関西・歌舞伎を育てる会」は20年ほど前に「関西・歌舞伎を愛する会」に改称。今回はその20回目の公演なようです。

昼の部目当てだったのは第一幕の「播州皿屋敷」。皿を十枚数えるお菊さんの物語で。今年は「お菊伝説」が生まれて500年になるという。
この演目を演じる片岡孝太郎さんと片岡愛之助さんが舞台の姫路へ訪れたようです。

リンク:孝太郎、愛之助が『播州皿屋敷』ゆかりの地を訪ねました〜大阪松竹座七月大歌舞伎@歌舞伎美人

「皿屋敷」は「番町皿屋敷」が有名ですが、話のルーツは播州のほうなようです。
姫路城城内には「お菊井」もありました。
お菊井お菊井(銘板)@姫路城城内


(画像は2008年に当方撮影。)

因みに上方落語『皿屋敷』も姫路が舞台。なので噺自体は姫路のほうが馴染み深く。あのお菊さんは皿を18枚数えるけども(笑)

さて、孝太郎、愛之助のお二人が演じた『播州皿屋敷』。お菊さんの宙づりあったり、思い切り愉しめました。孝太郎さんはノーマークなかたですが、女形が秀逸だったな。世間的な人気は愛之助さんのほうが上なんでしょうが。鉄山が呪い殺されるとこまではやらんのですな。

30分の幕間休憩の後、第二幕は『素襖落(すおうおとし)』。喜劇狂言ものでした。
笑いのセンスがイマイチよくわからずでした・・・・。

第三幕は『江戸唄情節(えどのうたなさけのひとふし)』。かつてやくざだった長唄三味線弾きが主人公。これを片岡仁左衛門さんが演じているのですが、関西出身の仁左衛門さんが喋る江戸弁はきっちりだったと思います。わたしはネイティブ江戸っ子でないので、正確なところはわかりませんが(笑)
それよりも注目されるのは劇中劇の『連獅子』で仁左衛門さんが三味線を弾くシーン。三味線の師匠さんの役なんで、失敗が許されないだけでなく、師匠クラスの巧さでないと説得力がない訳ですがこれが秀逸でした。余藝レベルではないところが。ずっと稽古を積まれてきたのでしょうね。
他にも三津五郎さん始め、脇を固めたかたもよかったです。第三幕は前の2幕と違って、2時間近くありますが、ダレることなくじっくり愉しめると思います。

仁左衛門さんといえば、現在シネマ歌舞伎で『女殺油地獄』が公開中なので、早いこと映画館に行かねばと思いますね。

大阪松竹座での「七月大歌舞伎」は27日(水)まで。

リンク:
公演情報@歌舞伎美人
関西・歌舞伎を愛する会