30日土曜日は、大阪・西長堀「大阪市立こども文化センター」での「柳家さん喬・笑福亭松喬二人会」へ。
大阪市立子供文化センター第4回さん喬松喬二人会


会場の「こども文化センター」は初めて行く所。地下鉄千日前線西長堀駅上がってすぐでした。
子ども関連の施設らしく、緞帳は「鳥獣戯画」。
鳥獣戯画@大阪市立子供文化センターの緞帳


そしてトイレの小便器は小さい子どもも用が足せるよう床まで設置されて、洗面の位置も子どもができるよう低い位置でした。

椅子が小さめで前後の幅も狭いので、大柄の男性は窮屈そうでした。

因みに客層はこどもと正反対のシニア世代が多かったです。

この日の演目は以下の通り。

阿弥陀池』桂福矢
三枚起請』柳家さん喬
三十石夢通路(さんじっこく ゆめのかよいじ)』六代目笑福亭松喬
(仲入り)
馬の田楽』六代目笑福亭松喬
『佃祭』柳家さん喬

三味線:内海英華
鳴り物:笑福亭喬若
舞台番:笑福亭生寿

開口は福團治門下の福矢さんでネタは会場近くが舞台の『阿弥陀池』。
福矢さんが終わると、目当てのさん喬さん登場。
まくらでは声小さめのさん喬さん、噺(本編)に入ると役の人になるので、声が大きくもなります。
そのへんは春團治さんと変わりません。
『三枚起請』は廓ネタ。上方でも演じる人がいます。私は米二さんが演じるアホが好きですが。
しかし世の東西、このような人はいつの時代にもいるんでしょうな。今やったら、アイドルグループに熱狂している男性たちがあてはまるかな?

松喬さんは『三十石』。フルバージョンで。船頭の舟歌も。下座とのコンビネーションよかった。内海英華さんの唄もよかった。松喬さんは歌詞間違えたそうですが、こちらは気付かなかったです(汗)

仲入りは15分ほど。

仲入り後は松喬さんから。
『馬の田楽』は子どもが出てくる噺。無邪気けどいたずらする子どもが出てくる。子どもの噺ということで、この会場に合った噺ともいえるな。

そしてさん喬さんの目当ての『佃祭』。
東京・佃島が舞台のこの季節の噺。
「佃祭」は佃島の住吉神社の夏祭りだそうですが、佃島自体は元は、今の大阪市西淀川区佃の漁民が江戸に移住して住んだのがルーツ。その際に大阪から住吉さんをもっていかはったんでしょう。
住吉さんの総本社は大阪の住吉大社なので、ともに大阪がルーツ。その大阪でこの噺が演じられるということは里帰りといえないかな。
この噺は桂文太さんの所謂「贋作」シリーズ(その時の演題は『十三の渡し綺談』だった)で聴いただけ。東京のかたで聴くのは初めてでした。

噺としては、佃島への船が転覆して大勢のかたが亡くなるという場面があり、この会の企画があがった段階(3月11日の後だったようで)では、さん喬さんが断ったという。あの震災直後で、演じるほうきついですわね。しかし日にちがたち、自粛ムードが高い東京でなく大阪での口演ということで、口演することになったそうです。

全体として人情噺。細かいくすぐりもあるけど。最後はしんみりきた。エエ噺。
ただラストの与太郎が出てきてサゲにもっていくところはあるけど、あれは要らんか。サゲなしでハッピーエンドで終わってええんじゃないかと思いましたが。

4席たっぷり、東西の競演愉しめました。西長堀「こども文化センター」というのは穴場。
千日前ワッハホールの閉場(吉本若手の演芸場となった)でこちらの会場での開催になったのかな?
ただ会場で携帯電話をならさせらり、寛ぎすぎてマナー悪しの年配男性にはウンザリしました。


大阪市立こども文化センター
さん喬・松喬二人会@笑福亭松喬 Diary

(2017.10.31 23:14追記)
松喬さんの名前に「六代目」を付記しました。

六代目 笑福亭松喬 上方落語集「三十石船」「親子酒」
六代目 笑福亭松喬 上方落語集「三十石船」「親子酒」
クチコミを見る
六代目 笑福亭松喬 上方落語集 口入屋/馬の田楽
六代目 笑福亭松喬 上方落語集 口入屋/馬の田楽
クチコミを見る