17日土曜日は、道頓堀・大阪松竹座での「九月大歌舞伎」の夜の部へ。
201109九月大歌舞伎@大阪松竹座

今年は大阪での歌舞伎の興行が多いです。
大阪松竹座-1

東京の歌舞伎座の立て替え工事の為かと思いますが、道頓堀の松竹座だけでも1、2、5、7、9の5ヶ月。そして今月は上六に移った「新歌舞伎座」でも開場一周年を記念した歌舞伎公演があり、同時にかかっています。
来月は(大阪ではないですが)京都・南座でも歌舞伎があり、まあ財布と相談して演目を吟味して観賞に出かけたいと思います。
大阪松竹座-2

今月の松竹座の公演は夜の部に『幸助餅』がかかるのがわかったので、ぜひ見たいと思いました。
『幸助餅』は元々は「松竹新喜劇」でかかった人情ものの喜劇で、林家染丸さんが落語として口演し、弟子の林家花丸さんが「田辺寄席」で口演した一席がとても素晴らしく、感動したのが忘れられません。

当日開場前は多くの入り。”例の件”でしばらく休んでいた市川海老蔵さんの復帰後、大阪での初の公演ということもあり、入りが凄かった。松竹座は3階席まで満場でした。人気者の客演は違うなと思いました。
大阪松竹座正面


午後4時開演。

第一幕は、『華果西遊記』。いわゆる『西遊記』で、「華果」は演出を手がけた市川猿之助さんの俳号。中国ものに日本の伝統楽器の三味線が鳴るのは不思議な感じがしたが(笑)、でも十分に愉しめる活劇でした。とくに子供向けの夏休み公演にはうってつけの作品やろうなと。
スピーディーなアクションシーンあり、そしてマジックありと.見どころ沢山だったな。マジックは1階席で見たほうがええなと思いましたが。
ほか市川笑也さんの「三蔵法師」、市川春猿さんの蜘蛛の精が美しかった。魔性の女でしたよ(笑)

第二幕はご存じ『勧進帳』。
今回は富樫を市川團十郎さん、弁慶を市川海老蔵さんが演じてました。
以前、松竹座で見たときは、逆の配役でしたが、この配役はパリ公演以来だそうで。
海老蔵さんは、まあいろいろあったが(笑)、この芝居に関しては、発声素晴らしく目力(めぢから)強く熱演でした。圧倒的な存在感は流石。
ただ、睡魔に襲われ、弁慶が義経を打ち叩くシーンは見逃してしまいました(汗)

三幕目は目当ての『幸助餅』。
筋がよくできているし、おもろおかしい大阪の喜劇らしさが出ていたと思います。
完全ヒーローでない、どちらかといえばダメ男的な幸助に感情移入してしまう自分自身がいて(汗)
キャストは幸助が中村翫雀さん、大関雷(いかづち)を市川右近さん。そして幸助の女房のおきみを市川猿弥さんが演じてて、それがよかった。猿弥さんは大阪出身でないそうですが。大阪の言葉をきっちり操ってはったなあ。めっけものでした。

一時間ちょっとの第三幕は最後まで愉しめました。
ここの幕だけ幕見で見てもと思うほどでした。

九月大歌舞伎は25日日曜日まで。
幕見席の案内


リンク:歌舞伎美人|大阪松竹座(公演案内)