井筒和幸監督の最新作『黄金を抱いて跳べ』を山梨県内のシネコンのレイトショーで観賞。

以下、ネタバレ含有。
ougon wo daite tobe


20年以上前に高村薫さんが出された小説を井筒監督が映画化したもの。

大阪が舞台のハードボイルドもの。

肝心の金庫破りは、計画は緩いのだけども。
そのへんは井筒さんの作品なので、気にしていなかった。
井筒さんに緻密な計算、理詰めの作品が出来る訳ないし、そんな志向の人やないので期待してなかったのですが、実際そうでした。

ただ、出演者に大阪に関係する人間がいないのに。大阪の色が出ている作品に仕上がっていたのは流石でした。
小道具ばかり大阪にしても。出演者に大阪弁を喋らせることが大阪の作品になる・・・ってことではなくて。出演者は標準語でも、大阪の色が出た作品になってことがね。

出演者はW主演のうち、浅野忠信氏の存在感は際だっていました。
妻夫木聡氏はハードボイルドな役柄を熱演していたように思いましたが。

高村さんが会社員時代に通勤途中で見ていた銀行の建物をみて、銀行の金庫破りの話を着想したようで。
実際に、当時の住友銀行本店(現・三井住友銀行大阪本店)をイメージした建物が出てきます。
淀屋橋から肥後橋に向かうまでの土佐堀通沿いの頑丈なビルです。

撮影協力に「三井住友銀行」のクレジットは流石になかったですがね。

あと大量のダイナマイトの搬送ルートとして、東京〜大阪の裏ルートとして、中央道から名阪国道を使うルートが選ばれたのですが、それって、私が山梨から大阪へ戻るルートと同じ(笑)
新名神がメインルートで名阪は裏ルートですな。
「一本松」とか「針」とは名阪国道のランプの名前が出てきますが、それは高村さんの原作にも出てきます。井筒さんが奈良県出身でそのへんの地理に詳しいから出てきた訳ではないようです(笑)

リンク:
映画『黄金を抱いて跳べ』公式サイト

原作小説の舞台を巡るレポートがネットで公開されていました。
映画公開より3年前の公開なので、映画とは別物でしょう。
というか映画を撮影するのに参考にされた・・・かな。

リンク:
くる日 『黄金を抱いて翔べ』の舞台をを巡る