7月29日月曜日は「DAIHATSU MOVE 道頓堀角座」のこけら落とし公演「笹の会」へ。
道頓堀角座正面噺家看板
江戸時代の芝居小屋「道頓堀五座(浪花、朝日、弁天、中、角)」のひとつであった「角座」が復活。
1984年までは1000人入るマンモス演芸場だった。
その後、演芸場は「浪花座」(FOREVER21の位置に在った)に移るも、その「浪花座」が閉館となり、演芸場は2つの映画館が入った「角座ビル」の地下に。「B1角座」。
狭かった。演芸場というより、演芸室だったな。
そして通天閣の地下「通天閣劇場」。
隆盛を誇る吉本に較べ、松竹芸能の小屋はあちこち転々だったが、再び角座があった位置にホームグラウンドが建設されると聴いて嬉しかったです。
でもかつての角座と較べると、128席ととても小ぶり。

角座の敷地内に半分は飲食店とイベント広場に。敷地の奥に演芸場が入った建物。
角座広場-1角座広場event広場

広場の「俺のフレンチ・イタリアン」が盛況で肝心の演芸場が陰薄かった(汗)
俺のフレンチイタリアン

建物は内外装ともに作りが安く抑えてあって、恒久的に使用というより、2〜3年様子見て、状況次第で変わるのかな。
此処での興行が成功しないと、またジプシー生活になるのか?松竹芸能。

客席は前後は広めにとられていましたが、傾斜は急。
椅子も堅く、長時間の観賞はきつかったです。傾斜が急な分、奥の座席でも演者が近くに拝めると思います(後方に座って観賞してないので想像です。)

7月28日に開場した角座。
29日は落語のこけら落とし公演。
昼に桂春團治一門の「花菱の会」。夜は笑福亭松鶴一門の「笹の会」。
会の名前は一門の紋に由来しているのですね。

その夜公演に行っていました。

演目は。

<口上>
『宿題』(桂三枝・作)笑福亭銀瓶(ぎんぺい)
住吉駕籠』笑福亭三喬
堪忍袋』笑福亭竹林(笑福亭松喬代演)
平の陰』笑福亭鶴志(かくし)
(仲入り)
宗論』笑福亭枝鶴
三十石』笑福亭松枝(しょうし)

三味線:内海英華
お茶子:近藤綾香

口上は出演者6人が舞台並びました。

銀瓶(司会) 竹林 鶴志 松枝 枝鶴 三喬

角座の舞台は6人並ぶと一杯、一杯でした。
体格のよい鶴志さんと痩せ身の竹林さんの並びの対比がおもろかったです。

口上のほうは鶴志さんの一言で舞台と客席の緊張感が和らぎました。
口上では旧・角座時代のエピソードも披露されました。

昔は角座と中座のことを角の芝居、中の芝居といわれていたようで。
・・・中座は劇場として復活することはないのかな。

口上終わると、一度幕が閉じ、再び開くと、高座がセッティング。
高座の上には、見台と松竹の紋が入った膝隠し。ともにぴかぴかでありました。
これら、これから使い込まれていくのでしょうね。

トップバッターの銀瓶さんは『宿題』。
三枝さん(現・六代文枝さん)の創作で文枝さんらしい、細かい笑いの多い噺でした。

三喬さんは『住吉駕籠』。噺の後半は『蜘蛛駕籠』と同じサゲでなく、鳥の鳴きまねさせるほうだった。
銀瓶、三喬クラスは普段の落語会ではこの位置で拝めないので、とてもお得感があるというもの(微笑)

療養で休演した松喬さん代演の竹林さんは『堪忍袋』。
女性の表現が巧い。
よう日焼けされてた。ウォーキングされるそうだが、綺麗に焼いてはったんで歩行中はサングラスはしないのでしょうね。

中トリは鶴志さん。
生であまり聴く機会がなかった人。このブログを始めてから(2005年以降)は田辺寄席で『らくだ』を聴いて以来。
別に敬遠した訳でないが。
噺は『平の陰』。自由自在。モノマネも入りました。
強面なれど可愛さもたっぷりであったな。
ファンになりそう。
マクラでは角座と新世界にあった新花月でのエピソードを。
新花月は最強(笑)

中トリ明けて、枝鶴さんで『宗論』。
キリスト教に傾倒する若旦那のイタさ加減がおもろい。そしてかわいい(笑)

トリは松枝さんで『三十石』。フルバージョン。
師匠の六代目松鶴さんの十八番やったので、選ばれたかな。
噺の後半、船が中書島を出て淀川を下る下りで、船頭歌を下座のかたが唄うのですが、ウケてました。
噺の前半より船が出てからのやりとりや下座が入り噺が立体的に愉しめるのがええです。

午後7時開演で。終演は9時過ぎていたと思います。

角座提灯


角座では毎週月曜夜は「月夜はなしの会」と題し、落語会が開かれるそうです。

リンク:
松竹芸能 DAIHATSU MOVE 道頓堀角座(公式サイト)
お帰りやす「角座」さん 大阪・道頓堀に新劇場オープン@朝日新聞