9月7日土曜日は、京都四条大橋東詰(南座隣り)にある「総本家にしんそば松葉」での笑福亭鶴二(つるじ)さんの会へ。
総本家鰊蕎麦松葉鰊蕎麦松葉正面
元々、この会は鶴二さんの兄弟子の笑福亭松葉さん(故人。七代目松鶴を追贈)と「にしんそば松葉」のコラボレーションの会が開催されていたようですが、松葉さん亡くなった後、しばらく中断の後、数年前に鶴二さんによる復活となってそうです。

会場は店舗の地下。
テーブル席を座席にし、座敷の襖を取り外して、舞台と楽屋に使われてました。
舞台と即席楽屋の仕切りは赤い幕だけ。
舞台


狭いスペースになる響く、一番太鼓(開場を知らせる)、二番太鼓(開演を知らせる)に出囃子がガンガン響く。
下座(お囃子さん)の演奏だけでなく、出番を待つ噺家さんの笑い声もしっかり聴けました(笑)

客席は50席満席の入り。
一週間前まで30席まで予約がなかったそうですが、一週間の間に20席。
因みに私が観賞を決めたのは昨晩。すぐにお店に電話で予約しました。

この会を観賞するには、前もって予約の電話を入れられたほうが確実だと思います。

演目は。

江戸荒物』笑福亭呂好(ろこう)
長短』笑福亭喬若(きょうじゃく)
(仲入り)
『じいちゃんホスト』(桂三枝・作)桂三扇(さんせん)
鰻の幇間』笑福亭鶴二

開演早々に席亭であるお店のご主人による挨拶。

続いて呂好さん。
『江戸荒物』。
師匠の呂鶴(ろかく)さん譲りの品の良さを感じました。

続いては三喬さん門下の喬若さん。
噺は『長短』。気の長い人と気の短い人が出てくる噺。
2人のコントラストがハッキリ演じられてて、とくに気の短い人の迫力満点…どなたに稽古付けてもらったのやろ? あの迫力からすると鶴志さんかな。
とにかく非常におもろかった。本日の秀逸の一つ。

5分ほど仲入り開けて、女流の三扇さん登場。
マクラは大阪おばちゃんトーク。
噺は師匠の三枝(六代文枝)さんが創作した『じいちゃんホスト』。
三枝さんの噺なので、噺の中に細かい擽りが多い(笑)
師匠の三枝さんは男性やけど、女流の三扇さんが演じても違和感なかった(多少演出が変わっていたかも)

トリは鶴二さん。
噺の『鰻の幇間』はお店のご主人からのリクエストで、この為に稽古を積んだそうで。

噺の舞台は大阪(大坂)やろけど、祇園の入口にある「松葉」で聴くのに丁度多い。
祇園にはお茶屋さんが多く、かつては幇間がようけおったやろからね。
その点をマクラでしっかり話を振られてた。

リアルに感じられました。

しっかり演じきられてました。

コシある鰻を食べているシーンを見せられると鰻が食べたくなる。
会場に訪れた「祇をん松乃」さんのええ宣伝になったんではないでしょうか?(笑)

4席たっぷり堪能しました。
広くない地下の店舗スペースにぎっしり50人満場の観客と共に創り上げる濃密空間。
最高やったです。

京都は定席の寄席ないけど、こういう会が京都でもっと増えたらと思う。

終演後は、お店名物の「にしんそば」を旬の松茸ご飯と共に(落語会の料金に食事が含まれている)。
鰊蕎麦と松茸御飯


鰊から出る出汁が旨かった。

ご馳走さんでした。
鰊蕎麦松葉

次は12月14日(土)開催予定だそうです。

リンク:
京都 総本家にしんそば・松葉
笑福亭鶴二のほのぼの亭