名古屋唯一の演芸場「大須演芸場」に対し、名古屋地裁は3日、民事執行法に基づく、建物明け渡しの強制執行を行いました。
大須演芸場

(画像は昨年8月の大須演芸場。)
公演の最中に手続きが強制的に始まり、開館から半世紀の歴史に幕を閉じました。
演芸場側の度重なる賃料滞納を理由に明け渡しを求めた建物所有者の代理人は、老朽化が進む建物の耐震や防災面などを調査したうえで利用方法などの検討に入るとしており、演芸拠点として再び利用されるかは不明とのこと。
大須演芸場正面大須演芸場場内


(画像は昨年8月の大須演芸場。)

強制執行が始まったとき、舞台では快楽亭ブラックさんが『お血脈(けちみゃく)』の口演最中だったようだ。
有料公演は1月で終了。2月からは無料公演を続けていたそうですが。

強制執行後、楽屋への入口には新たな鍵で施錠されたという。

今後、何らかな形で演芸場が復活してほしいもんですが。












以下、毎日新聞記事より。
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 「芸どころ名古屋」唯一の常設演芸拠点「大須演芸場」(名古屋市中区大須)に対し、名古屋地裁は3日午後、民事執行法に基づき、建物明け渡しの強制執行を行った。芸人が口演しているさなかに手続きが強制的に始まり、同演芸場は開館から半世紀で幕を閉じた。演芸場側の度重なる賃料滞納を理由に明け渡しを求めた建物所有者の代理人は、老朽化が進む建物の耐震や防災面などを調査したうえで利用方法などの検討に入るとしており、演芸拠点として再び利用されるかは不明だ。

 演芸場は先月31日に有料興行を終了し、1日から連日、無料公演を行っていた。経営者である足立秀夫席亭(80)が強制執行の日時を公表したため、3日は閉館の瞬間に立ち会おうと大勢の演芸ファンが詰め掛けた。場内は満席になり、入りきれないファンらが演芸場前の道路を埋めた。

 同地裁の執行官が演芸場に到着した午後1時半、約280人の来場者の前で落語を口演していた快楽亭ブラックさん(61)は、入場してきた執行官を見付けると、落語を途中で打ち切り、「ご静粛に退場願います」と終演を宣言。寄席終演後に客を送り出す「追い出し太鼓」が打ち鳴らされる中、執行官は来場者や芸人、報道陣を退出させ、強制執行手続きに入った。

 同演芸場の建物は1962年にストリップ劇場として建設された2階建て延べ388平方メートル。65年に演芸場に衣替えし、73年に足立席亭が初代席亭から経営を引き継ぎ、2代目の経営者となった。

 現在の建物所有者は2000年に所有権を取得、月額30万円の賃料で演芸場を貸与していたが、07年ごろから賃料滞納となったため、所有者は足立席亭を相手取り、支払いを求めて提訴。その後、月額賃料を20万円に減額▽これまでの未払い賃料の分割払い▽賃料滞納が再度発生した場合は賃貸契約を解除−−などの条件で11年に賃貸を継続する調停が成立した。だが、同年12月から再び滞納が始まったため、所有者が昨年4月に賃貸解除を通告、強制執行を申し立てていた。
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以上。

(2014.2.9 15:00追記)
最後の高座がYouTubeにアップされています。