2015年のラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会が開幕。
ジャパン(日本代表)は南アフリカ代表(スプリングボクス)との初戦をイングランド南部のブライトンで迎えました。

試合はNHK BS1での生中継(「J SPORTS」との同時生中継)を視聴し、確認。

4万人ほど入るスタジアムは真新しく。2011年に開場して4年経過したようだ。
普段はアメリカンエクスプレスの命名権が冠された名前で呼ばれているよう。
Falamer Stadium

(画像はWikiPediaより。)

インゴールエリアが狭く、6mほど。
普段はサッカークラブのホームスタジアムで使用されているようだが、ラグビーでも使うなら、もっとインゴールはあったほうがと思いました。

試合のは大きくフィジカルな南アの選手を低いタックルで止め続け、僅少差で持ち込めるかかが鍵かなと素人目に思っていました。

試合は開始早々から体格差全開に推してくる南アを懸命のディフェンスで凌ぐと、10分に相手陣内でペナルティを獲得。これをFB五郎丸歩選手が確実にPGを決め、先制。

しかし、17分に南アにドライビングモールを高速で押し切られトライで逆転を許しましたが、ジャパンはその後の連続失点を防ぎ、これまでのジャパンとの戦いぶりの違いを見せていました。

そして29分には相手陣内でのラインアウトから、お返しとばかりのドライビングモールをしかけ、バックス陣も参加。
最後はFLリーチ・マイケル選手が押し込み、再逆転のトライ。スコアは10対7。

32分にまたも南アがモールでトライを押し込まれ、再び逆転でスコア10対12で、前半を折り返します。

後半もシーソーゲームの様相。
後半も先に得点したのはジャパンのほう。

開始2分に相手ペナルティからFB五郎丸選手がこの日2本目のPGを決め、スコア13対12と再びジャパンのリードに。

しかしその直後に相手FLに自陣中央にトライを決められ、スコアは13対19と突き放されますが。その後ジャパンは後半8分と後半12分に、五郎丸選手の2本のPGでスコア19対19と同点とし、相手にプレッシャーを与え続けます。

南アは「ジャパン手強し」と焦りを感じたのか、後半15分にペナルティを獲得した場面で、PGを選択。スコア19対22と再び勝ち越しますが、ジャパンは後半19分に、再び五郎丸選手のPGでスコア同点と粘りを見せます。

南アは今度は力尽くのパワープレーで、ジャパン陣内の中央へのトライを決め、スコア22対27とジャパンを突き放しますが、ジャパンは低い位置のタックルでプレッシャーをかけ、連続失点を許さず、相手のペースにさせませんでした。

後半29分には、相手陣内での連続攻撃。CTB立川理道選手の縦から、WTB松島幸太朗選手に繋ぎ、最後はPGを決め続けた五郎丸選手が右隅にトライ。
NHK解説の薫田真広さんは「デザインされた(準備していた)プレー」と解説していました。
これまで立川選手の縦突破を続けていたので、相手ディフェンスがそちらに気がとられた隙をついたプレーだったようです。
五郎丸選手はトライ後のコンバージョンもきっちり決めて、29対29の同点に。

後半31分。ジャパンは自陣で相手にペナルティを与えます。
南アはここでトライを狙う訳でなく、PGを選択。
これまでW杯優勝2回の強豪スプリングボクスが極東の”弱小国”を相手に「弱気なプレー」の選択したことに、会場の第三者的ファンからは激しいブーイングが。
と同時に、ジャパンの果敢なファイトは地元ファンの心を釘付けにしたようです。

スコアは29対32にと再び南アのリードとなり、この後は相手陣内でのジャパンの攻撃が続きます。

相手HO(フッカー)がシンビン退場した後の後半39分には、ドライビングモールで相手陣内にボールを押し込み、ビデオ判定(TVマッチオフィシャル)に持ち込みますが、「グラウディング(ボールを地面に叩きつける)」しているとは認められず、ノートライに。

さらにノーサイドまでの最後のプレーとなった後半40分。
今後はジャパンが相手からペナルティを獲得。

ここでPGで3点を獲得できれば、試合は引き分けで勝ち点2を獲得することができるのですが。
リーチ・マイケル主将の選択は「スクラム」。
スクラムを選択堀江と山田

リーチ選手は五郎丸選手にも確認して、決めたようです。

そして「スクラム」から素早い球出しをしたジャパンはリーチ主将から途中出場のNo8アマナキ選手に繋ぎ、最後は同じく途中出場のWTBカーン・ヘスケス選手へ。
ヘスケス選手は相手選手のタックルを受けながら、インゴール左隅にトライ。
奇跡の決勝トライ!-1奇跡の決勝トライ!-2奇跡の決勝トライ!-3

ノーサイド直前の劇的なトライで、逆転を果たしました。
奇跡の決勝トライ!

もし、あの滑り込んだ位置が手前だったら、「タッチを割って」トライならず、「善戦はしたものの…」だったんでしょうが。
野球のホームランとファウルの判定で用いられる「数センチの違い」でした。

あの世界中を震撼させたあの場面!


試合後の歓喜、狂喜乱舞はみなさんご存じの通り。
NHK解説の薫田さんは普段はとても冷静なコメントをされますが、あの瞬間、絶叫してました。

言葉にならない・・・瞬間でした。

此の試合を生中継し、全国47都道府県の視聴者に試合を届けてくれた「J SPORTS」と「NHK BS」に感謝したい。

大会前「ベスト8進出」を掲げていたエディー・ジョーンズヘッドコーチ。
その為に就任してから、激しいトレーニングとコーチングをしてこられてきたのだと聞いています。

両チームのこれまでの戦績から「史上最大の番狂わせ」と報じられましたが、準備をきっちりして、その成果が此処に顕れたのだと思います。

試合後の選手たちの冷静なコメントにそれが顕れていると思いました。
堀江翔太五郎丸歩


1次リーグの試合はあと3試合ありますが、愉しみであります。

おめでとうございます。

大野均選手だけでなく、ラグビージャーナリスト村上晃一さんも目が真っ赤だった。
大野均五郎丸歩-2


◆9月19日(現地時間) イングランド・ブライトンコミュニティスタジアム

南アフリカ 32−34 日本
(前半12−10)
(前半20−24)


リンク:日刊スポーツスコア速報