11月25日土曜日は、国立文楽劇場での11月文楽公演、夜の部へ。
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今月は近松門左衛門の最後の世話物と言われる『心中宵庚申(しんじゅう よいごうしん)』。
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夫婦の心中もの。

浜松の武家から大阪の八百屋に養子になった半兵衛。
山城の農家から大阪の半兵衛に嫁いだお千代。
父の十七回忌で浜松に帰っていた半兵衛が大阪に戻る途中、山城のお千代の実家に寄ると、居ない筈のお千代がいる。
姑との折り合いが悪くなって実家に返されたそうな。
そのとき、お千代には子を宿していた。
半兵衛はお千代に、「尽未来際(じんみらいざい=永久)」に添い遂げることを約束し、大阪に連れて帰り、お千代を養母に気付かれないよう他の家に匿った。
半兵衛は愛情掛けて育ててもらった養母に「姑去り(しゅうとめざり=姑の意見に寄って、嫁を離縁すること)」の悪名を着せる(世間に知られる)はできず、自らの意志で離縁を決めたことにし、養母とお千代にそれぞれに事情を説明。養母の前でお千代に離縁を言い渡す。

家を出たお千代を追った半兵衛は、生國魂神社の馬場先で心中する。

子を宿していた妻との心中は避けられなかったのか。

クライマックスの場面では観客の涙を誘っていました。

夜の部の二幕目は30分ほどの舞踊劇『紅葉狩(もみじがり)』。
元々は能の演目で、それを歌舞伎の九代目市川團十郎が歌舞伎に移入し、さらに歌舞伎に移入されものを人形浄瑠璃に移入されている。
紅葉が美しい信州戸隠が舞台。
前半の華麗な舞踏シーンでは足の舞踏が重要なので、人形遣いさんが3人とも顔出していました。
後半は美しい娘に化けていた鬼女(かしらが往年の名優・緒形拳にそっくりだった(笑))が本性を現し、鬼女討伐に来た平維茂(たいらのこれしげ)と激しく格闘する場面に。
鬼女のかしらからは、煙が出す趣向も。
・・・文楽人形は、煙を出すこともできるなんて知りませんでした。無双ですね(笑)

『紅葉狩』十分に堪能しました。

なお、本公演は日付替わって今日26日まで。
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因みに昼の部は加藤清正をモデルにした『八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)』。見たかったな。



リンク:
11月文楽公演@独立行政法人日本芸術文化振興会 |
お千代・半兵衛の夫婦愛・親子愛
【11月文楽公演】『心中宵庚申』公演成功祈願を行いました | 独立行政法人 日本芸術文化振興会