2月11日日曜日の夜は、道頓堀「大阪松竹座」での桂春之輔改メ四代目桂春團治襲名披露公演の夜の部のほうへ。
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三代目春團治さんが2016年1月に亡くなって、昨年の今頃、「四代目に春之輔さんが襲名するように」との三代目春團治さんの遺言が公表。

きょうの松竹座を皮切りに襲名披露公演が行われることとなったようです。
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パンフレットには、四代目と親交のある人形浄瑠璃文楽の桐竹勘十郎さん、吉田玉男さん。
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プロ野球ライオンズ元監督の森祇昌さんからのお祝いの言葉を寄せていました。
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きょうの公演。昼の部は完売だったので夜の部のチケットを抑えました。

夜の部の演目は。

祇園東 祝舞(『寿三社』『祇園小唄』)
いらち俥』桂咲之輔
『アルカトラズ病院』桂小春團治
『宿屋ばばあ』笑福亭福笑
『七段目』柳亭市馬
(中入り)
<口上> 
『日本のお父さん』桂文珍
子は鎹(かすがい)』春之輔改メ桂春團治

開演してまず、京都の花街「祇園東」の藝舞妓さんたちによる祝舞が披露されました。
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艶やか。
座席は三階席の上のほうだったのですが、落語会なので双眼鏡をもってってなかった。
それを後悔しました(笑)

開口一番は四代目の二番弟子の咲之輔さんで『いらち俥』。テンポあって聴きやすかった。
今年の「新進落語家競演会」で新人賞を獲得されたのがよくわかる。

二番手は小春團治さんで『アルカトラズ病院』。
噺途中で打ち切り。最後まで聴けなかったのが残念。

三番手は福笑さん。
どんな噺するのかと思ったら、『宿屋ばばあ』。
襲名披露でも刺激的な噺を披露する福笑さん。

中トリは東京から、落語協会会長の柳亭市馬(りゅうてい・いちば)さん。
まだ50代半ば。声ハリあり、通りよし。
それでもって、芝居噺『七段目(しちだんめ)』。
歌舞伎の劇場である松竹座に合う噺。ネタのチョイスもセンスよし。

中入り休憩は15分。
歌舞伎のとき(歌舞伎の幕間は30分ほどある)のように劇場外までメシを食べには行けず。

中入り明けて、襲名披露口上。

(司会)桂春若 桂小春團治 柳亭市馬 四代目春團治 桂文枝 桂文珍 笑福亭福笑

そして後方に、直弟子のお3人さんが控えていました。
口上では、四代目の強運エピソードを。
交通事故で脳みそ割れたのに奇跡的に回復したことが。
おとうと弟子の小春團治さんが、「『春さん、春さん』と声をかけて下さるファンの皆様には四代目には叱咤激励もお願いしたい」と訴えておられました。
口上の最後は大阪締めで。

口上の後、一旦幕が引かれた後、新たな舞台は歌舞伎での書き割りのような奥行きのあるセッティング。座敷の後方には庭が。歌舞伎が一幕上演できそうな。

その中を文珍さんが登場。
マクラからがんがん沸かせる。
「自分では(自身の)面白さが気付いていない人」についてマクラ噺を掛けていました。
それって四代目のこと?かと。そういうエピソードをよく聴いたもので(笑)
噺は創作で『昭和のお父さん』。NGKの通常公演でもよく口演されてそうな内容。
伸縮自在でどこで切っても(終演しても)大丈夫なような。

最後は四代目春團治さん。
出囃子は『野崎』。三代目のを継承。三味線は内海英華さん。
観客の万雷の拍手は期待。
四代目。どんな噺をするのかと思ったら『子は鎹』。
三代目の師匠は演じてなかったと思う。
口演記録には、初代の春團治が「演じていたかどうか」なそうな。

噺のほうは間もテンポ悪く悪くかった。ショックな出来。
緊張してたというキャリアではないはずだが。
初演ではないはず。お弟子さんに稽古を付けたらしいので。
襲名披露で口演される噺は、十八番をもってくるか、新たな噺を持ってくるかなんだろうけど。
絶対に自信のある噺しか口演してなかった三代目とは違う四代目春團治像を描きたいのか。
ただ、今晩の『子は鎹』は正直きつかった。

それでも終演後は拍手が多かった。
それは四代目に対しての期待に「叱咤激励も含めている」と思いたい。