5月22日日曜日は、大阪松竹座での「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」の昼の部の公演へ。





「喜劇王」藤山寛美(ふじやま・かんび)さんが亡くなっての追善公演は、節目で行われきましたが。
2年前の記念公演はコロナ禍で中止となったので、今年ようやく。
劇場の2階のロビーでは。 「藤山寛美さんの偲んで」と題され、左側にはご家族との写真が。
右側は上演された舞台やテレビ番組の数々の写真が掲出。

此方は1階ロビーでの写真掲示。公演の数が多い。そらDVD全集になるくらい。
3階席の最後列で観賞しました。
演目は。
1.愛の設計図
(30分幕間)
1,藤山寛美 偲面影
(30分幕間)
1.大阪ぎらい物語
一幕目の「愛の設計図」。1970年の大阪が舞台。
一級建築士を目指す文太郎に厳しくあたる現場監督の石原。
今で云えばパワハラかと思うほどの。その石原が描いた設計図が・・・。
藤山寛美さんが演じられた現場監督を、今の松竹新喜劇座長の渋谷天外さんが。
文太郎には寛美さんの孫の藤山扇治郎さんが好演されている。
1970年から50年以上経っているので話が合わないところもあるが、仕事をやりかたを身に付ける本質は変わらないのと違うか。最後にホロっと来る喜劇もの。
工務店社長役で出てきたのは高田次郎さん。今年90歳て。
30分幕間休憩(館内での食事はNG)の後、
藤山寛美さんの面影を偲び。過去の舞台公演のダイジェストを。
読売テレビ協力とあったので、同局の舞台公演の映像を使ってまとめられたのでしょう。
やはり、即興で見たい公演を客に選ばせるリクエスト公演が凄いと思います。
役者さんはきっちり台詞が入ってないと出来ないのでは。何でも来い。あれは凄い。
満場の中座が凄い。
今の松竹座にリニューアルされたときには、もう亡くなっておられたんで。
幕間10分の後は「大阪ぎらい物語」。
明治か大正の大阪の商家が舞台。
主人公役の藤山直美さんはそこの次女役で登場。
やはり笑いの間が絶妙で。会場を沸かせてました。
ゲストの配役も素晴らしく。
主人公の叔父で後見人役は林与一さん。今年80歳。あの時代劇『必殺仕掛人』から50年なんですね。
綺麗な声されてますが、喋り口調が先代の桂春團治さんに似てて。
主人公の兄役の若旦那に桂米團治さん。華あります。ダンサーだったお母様譲りの華が。他の噺家にはない色気が。
他松竹新喜劇の俳優さんがきっちりに脇を固めて1時間半近い舞台でもダレずに見せてくれました。
2幕目が終わって一旦緞帳が下がり、再び上がると、藤山直美さんによる口上。
お父様との思い出などなど。
共演は実質2年ほどしかされず、お父様が亡くなられたようで。
偉大なお父様の後を継ぐプレッシャーが半端なかったようで。
天才的な分もあるけど、地道に努力されてきたことがうかがえました。
大阪松竹座での公演は26日まで。
その後、東京新橋演舞場や京都南座。松竹新喜劇ゆかりの劇場で公演されます。
リンク: