広島市中区にある世界遺産「原爆ドーム」です。
原爆ドーム界隈は何度も来ていますが、ちゃんと写真に収めたのは今回が初めて。
23日、「広島平和記念資料館」を訪れた際に撮影しました。
元は1915年（大正４年）に竣工した「広島県産業奨励館」。
チェコ人のヤン・レツル氏による設計。
建物名の通り、広島の産業振興に使われたようだ。
原爆は、ドームから、やや南東に投下。
原爆が炸裂した直後は、0.2秒で
・通常の日光による照射エネルギーの数千倍という熱線
・地表温度は3,000℃に。
0.8秒後には
・前面に秒速440メートル以上爆風と、350万パスカルの爆風圧を受けた建物は、
炸裂後１秒以内に３階建ての建物は全壊。
しかし、中央のドーム部分だけは全壊を免れ、枠組みと外壁を中心に残存。
ドーム部分が残ったのは、ドームの屋根が銅製で瞬時に熔解して鉄骨だけになったので爆風に耐えられたのではないかという見方があるようで。
戦後、「平和記念公園」や「平和記念資料館」を設計した丹下健三氏は、一本の南北の軸線を通し、モニュメントの先に原爆ドームが見えるよう設計。
原爆投下地至近にも関わらず、全壊を免れたドームを「平和祈念のシンボル」として捉えていたようで。
「原爆の恐ろしさ、残虐さ、非人間性、そうしたことを永久に忘れないために、もう二度と人類が原爆を使用しないために、このドームはシンボルとして残すべきだ」
（丹下健三著『一本の鉛筆から』より。）
躑躅の花が咲く４月半ば。多くの観光客が。広島の繁華街に近く。シンボルな場所。
長崎の原爆遺構を訪れたときにも感じたけど、原爆のおそろしさ。
言葉がでない。
平和祈念のシンボルとしていつまでも遺してほしいと思う。
原爆ドーム
広島市中区大手町1-10
広電「原爆ドーム前」電停すぐ
参考リンク：
・なぜ慰霊碑の向こうに原爆ドームが見えるのか？ 世界的巨匠が託した思い（BuzzFeed Newsのページ）
