８月21日日曜日は、大阪は西淀川区、出来島「ぎんなり亭」での「落語夏祭り 気分は地蔵盆」の13時の部の公演へ。
元々「落語初詣 気分はご参詣」というお正月興行を出演者メンバーで組まれてて、今回夏興行を打ってみたようで。
以前森ノ宮ホールでの公演を伺ったことありますが、今回は阪神なんば線出来島駅近くの「ぎんなり亭」という会場。
出来島、いつもは神戸方面に移動する際に国道43号線を車で通過するところ。
出来島駅を下車したのは、初めて。
自転車多しの下町。
川沿いの道を往き、国道43号のガードをくぐると会場の前でした。
丸坊主のお兄さんがお出迎え。
靴袋を出してくれました。
そのお兄さんは、九雀門下の九寿玉（くすだま）さんでした。
入口で当日券払い。
50人ほど入る会場だそうですが、最終的には20人弱ほどの入り。
ゆったり最後まで聴けました。
開口は先ほどの丸刈りのお兄さんの九寿玉さん。
話は『道具屋』をきっちり。
なお舞台番も九寿玉さん。
因みに、ここの会場は２階に舞台と客席。
１階に控室。客、演者の入口が同じところを出入りするという珍しい会場。
二番手は文都さん。
スキューバダイビングにハマったというマクラから噺は『遊山船（ゆさんぶね）』。
今年も中止になった「天神祭・船渡御」が噺の舞台。
落語の世界で「天神祭」が愉しめる。
祇園祭とは趣き違ういかにも大阪らしい祭。
中トリは雀五郎さんで『千両みかん』。９月になると蜜柑が市場に出回るので、８月のこの時期に聴くとインパクトある噺。
勤め人と旦那の格差がサゲにつながる。
仲入りは10分ほど。
モタレに米二さん。噺は『うなぎや』。
米二さんは京都の鰻屋さん「京極かねよ」で月例「かねよ寄席」の世話人をされてますが、そこでは気兼ねして演じられないという。
・・・噺を聴くと、確かに無理だわ。よほど洒落分かるご主人でないと（微笑）
久しぶりの聴く米二さんの噺。米二さんが演じる噺の中に出てくるアホが好きです。
トリは九雀さん。前座を務めた久寿玉さんについて。今後愉しみなお弟子さん。
噺は『南瓜屋政談（なんきんやせいだん）』。
以前、福團治さんで聴いたときは『南京屋政談』でした。
関西では「南瓜（かぼちゃ）」のことをそのまま音読みでナンキンというので、落語の代も。
関東でいうところの『唐獅子（とうなす）屋政談』。「唐茄子（とうなす）」もかぼちゃのことらしい。
・・・努力が報われる主人公。
２時間15分ほどで終演。
落語夏祭り 気分は地蔵盆 13時の部＠ぎんなり亭（2021年８月21日）
『開口一番：道具屋』桂九寿玉（くすだま）
『遊山船』月亭文都
『千両みかん』桂雀五郎
（仲入り）
『うなぎ屋』桂米二（よねじ）
『南瓜屋政談』桂九雀
お囃子：岡野鏡
ぎんなり亭
大阪市西淀川区出来島3-2-67
阪神なんば線出来島駅より徒歩５分
リンク：
・Bunto 7th(@bunto_7th) • Instagram写真と動画（月亭文都さんのインスタグラム）
