１月20日土曜日の午後は、道頓堀「大阪松竹座」での坂東玉三郎さんと春風亭小朝さんの公演「坂東玉三郎 春のひととき」へ。
昨年に続いて松竹座で行われている玉三郎さんの新春公演。
玉三郎さんと小朝さんのコラボ公演は昨年、京都南座で行われた公演の第二弾なようだ。
前半は小朝さんの創作落語『越路吹雪物語』。
昭和のシャンソン歌手「越路吹雪（こしじ・ふぶき）」さんの人生をテーマにしたお話。
小朝さんは高座でなく洋服で登場。
立ち漫談の姿で。小朝さんの語りで越路さんの人生が振り返られる。
お話の中に、玉三郎さんが越路さんの代表曲を。
シャンソン歌手の姿で。６年前に初めてコンサートで歌われたようで。
歌声が素晴らしく。違和感を感じることなく。
最後は『愛の讃歌』。
小朝さんの噺で越路さんの一生が振り返られた後の曲。
感情が増幅しました。
私の座席の隣りが通路で、松竹がカメラマンを雇って撮影してました。
映像作品として残されるのでしょう。
30分の幕間明けて、落語の高座がセッティングされ、小朝さん登場。
『芝浜』。すっと噺の中に入り込めた。名人。
三幕目は地唄『雪』。
しんしんと降る雪をイメージ。その中、玉三郎さんが芸妓姿で登場。
息を呑む美しさ。あっという間の15分。
万雷の拍手。通常の歌舞伎公演ではないカーテンコール。
一旦下がった緞帳が再び開くと、玉三郎さんが深々とお辞儀をされ、そのまま幕が閉じられました。
坂東玉三郎 はるのひととき 2024年1月20日 於：大阪松竹座
一、越路吹雪物語 玉三郎／小朝
二、落語『芝浜』小朝
三、地唄舞『雪』玉三郎
リンク：
・坂東玉三郎 はるのひととき（松竹株式会社公式）
・坂東玉三郎が 越路吹雪を歌う「愛の讃歌」コンサート（家庭画報.com。６年前の記事です）
・春風亭小朝 志ん朝師匠が「俺と同じで他のことやればやるほど落語に戻ってくるやつだから」と。この言葉は僕の呪縛にもなっている＜後編＞ 【連載】名優たちの転機｜芸能｜婦人公論.jp
