なんばグランド花月
2009年05月22日22:59
2008年04月10日22:45

文珍さんの全国47都道府県独演会ツアーの最後を飾るNGKでの10夜連続公演の6日目です。
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2007年12月29日00:29
2007年08月11日01:38


8日水曜日の夜は、NGKなんばグランド花月での「吉例桂文珍独演会」に行ってきました。
「8・8文珍デー」という名前のときから毎年8月8日に開かれたこの会は、今年で25年になるのだそうです。35歳のときに始められたのですね。今の噺家でいえば、桂吉弥さんや林家染左さんより下(の年齢)ですね。あのときは髪の毛を染めてて、シンセサイザー落語なんてされていたことを覚えています。そんな文珍さんは来年で還暦なんだそうです。
今年も満員でした。客層は圧倒的におばあちゃん。おばちゃんやおじいちゃんもいましたが、圧倒的におばあちゃん率の高い文珍さんの会です。これは毎年だいたい同じです(微笑)。
この日の演目は以下の通り。
『延陽伯』桂珍念
『マニュアル時代』(創作)桂文珍
『紙屑屋』林家たい平
『茶屋迎い』桂文珍
(中入り)
<だんじり囃子>上方落語少年隊(桂米左、林家うさぎ、林家市楼)
『包丁間男』桂文珍
三味線:内海英華
鳴り物:桂米左、林家うさぎ、林家市楼
笛:月亭八天
お茶子:西田晶子
(お囃子場の担当者の名前は、月亭八天さんのブログより。)
開口一番は、珍念さん。今年で芸歴20年だそうで。マクラでは入門時の文珍さんとのエピソードを。本編は新妻の延陽伯さんの「あ〜ら我が君。わらわ〜」の声色に色気たっぷりでした。
15分ほどで、珍念さんが降りて、文珍さん登場。
長めのマクラの後にいつの間にか『マニュアル時代』へ。題の通り、何でもマニュアルな現代を風刺しているのですが、前回聴いたときより、台詞が替わっていました。いろいろ調整されているようで。満場の観客をわかせていました。
私の隣席は、高齢のおばあちゃんでしたが、珍念さんのときは寝ていた彼女を、しっかり起こして笑わしていました(笑)
文珍さん一席目の後は、東京から林家たい平さんがゲストで登場。
NGKに出るのは初めてというたい平さん。「驚いたのは楽屋に設置されているテレビを鎖でぐるぐると固定していました。あれには驚いた」とか。
その噺は、以前別の東京の噺家さんの口からも聴いたことがあります(笑)
本編の『紙屑屋』はこちら(上方)の『浮かれの屑選り』と同じでしたが、テイストは江戸のものに。
噺の中に舞台を足で叩いて花火の音を出したり(これは以前テレビ中継で見たことがあります。彼の十八番なんでしょうね)。観客からみて視覚的にもわかりやすい演出でした。文珍さんも云っていましたが、美術大学出身(武蔵野美術大学)というのがあるのかもしれません。
また噺を聴いてみたいかたでした。
中トリは文珍さんの2席目。『茶屋迎い』は聴いたことがない噺でした。
文珍さん曰く、「もともと上方がルーツにあった噺を先祖返りさせた」とのこと。しかし上方でも林家染丸さんが前名の染二時代に口演されたものがCD化されていたり、演じられているかたがおられるようですね。
噺は、茶屋に居続ける若旦那を迎えに、奉公人を次々と行かせるが、みんな茶屋にハマってしまい返ってこない。そこで親旦那が奉公人の扮装をして迎えに行くのだが・・・・。大人の情愛も絡む噺でした。子供には解りづらいと思います(笑)
15分ほどの中入り明けは場内が暗くなって、舞台左端にスポットライトが。3人の男たちにより「だんじり囃子」が披露されました。夏の彩りを加えてという文珍さんの粋な構成。
あのお囃子は心を躍らせるものがありますね。
客に背を向けて演奏に集中する彼らの姿はとても精悍でした。
そして演奏が終わり、正面を向くと、林家うさぎさんに林家市楼さん、そして桂米左さんでした。
米朝一門である米左さんは、NGK初出演なのでは?
トリは『包丁間男』。これも元々は上方の噺を文珍さんが先祖帰りさせたもの。上方では廃れていた噺を文珍さんが再構成したようです。文珍さん演じる噺には、こうした先祖帰りの作品が多いですね。『御神酒徳利』もそのうちの一つですね。
この『包丁間男』に出てくるアホの寅公のキャラクターが好きです。決して文珍さんのニンではないんでしょうが、そして噺の最後に寅公と辰五郎の立場が逆転するシーンがあるのですが、その描写がとても鮮やか。
熱演だったので、午後9時半を過ぎての終演。
いったん、緞帳が下がろうとするのを文珍さんが制して、観客に挨拶されました。
その中で、来年の還暦を前に今年10月から全都道府県を回る落語ツアー公演を行うと発表されました。そしてそのツアー公演の最終は、来年4月にNGK(夜公演)で1日2席ずつの10夜連続で公演を行うそうです。
10日だったら、20席ですね。
NGKの通常公演は、漫才と漫才や新喜劇に挟まれ、落語を聴く環境としては厳しいと思います(集中しずらいので)、その中でいつも900人近い観客を沸かせるのは、力がないとできないわけで。文珍さん曰く「NGKでウケる噺は、全国どこでも通用する」といってもいました。
この日も3席ともよくわかせていました。
リンク:
・NGKなんばグランド花月オフィシャルサイト
2006年07月29日17:42

通常より、500円料金が上がるのですが、特別興行なだけに錚々たる面々。
漫才・漫才・漫才・・・が続いて最後に新喜劇なんですけど、途中に、一席だけ落語が入ります(つまり東京の寄席とは逆)。それも時間が15〜20分の間ですので、長講はできません。
ちゃんと聴いてくれる観客ばかりでなく、弁当箱空けるわなんやかんやの(笑)団体客を聴かせるということで、演者の実力が試されますね。
仕事その他なんやかんやでストレス貯めているかたは笑いでストレスを発散してみて下さい。
リンク:なんばグランド花月
http://www.yoshimoto.co.jp/ngk/
それにしても「大木こだま・ひびき」っていつの間に全国的人気になったのでしょうか?
若手でもないし、どちらかといえば中堅よりベテランに入るキャリアをもつ漫才師さんですが。
2005年10月21日00:55

お題は以下の通り。
『阿弥陀池』桂文華
『胴乱の幸助』桂文珍
(中入り)
『老楽風呂』桂文珍
『子別れ』立川談志
談志・文珍対談
この日は前から四列目の正面で高座をほぼかぶりつきで拝ませてもらいました。
談志さんは以前から二人会のときは会場入りが遅れるとか無断で休むとかがたまにあるそうです(笑)
以前、大阪での米朝さんとの二人会のときには会場に来られなくて、米朝さんを怒らせたとか?
文珍さん、高座へ上がると早々「談志師匠がいつ来られるかわかりません(笑)」。9月に池袋の東京芸術劇場であった二人会のときには”中入り”過ぎても現れず、仕方がなく文珍さんが高座に上がると、客席の一番後ろに談志さんがいて「ここにいるよ」と声をかけられたそうです。遅刻など談志ファンのみなさんにとっては十分”想定内”なことでしょうね(笑)。なお、きょうは”中入り”のときにNGKの楽屋に入られたんだそうです。
東京落語の『子別れ』は上・中・下に分かれていて全部きっちり演ると、90分以上の長講となるんですが、談志さんは、「上」と「中」をダイジェスト風に、そして解説を交えながら、肝心の「下」の部分をウェットでなくドライに好演されました。(この噺、ウェットにお涙頂戴に熱演される師匠は多いですが。)
談志さん、登場してしばらくは小噺とか「○○○○、マンセー!」とかいつもの調子で様子を伺っていましたが、本題になるに連れ声量が大きくなり、テンションが上がっていくのがよくわかりました(笑)
最後の文珍さんとの対談では「もう(大阪では)これが最後」と口にしながら、熱く(といっても談志さんのことですからクールを装ってますが)落語論を展開。もうすぐ70歳なんですが、落語に関してとても前向きなので今後が楽しみです。
追伸
この日のNGKの二人会と同日同時刻に行われていた淀屋橋朝日生命ホールでの雀々さんの会のゲストは立川志の輔さんでした。東京の落語家さんはなかなか大阪へ来ることがないので、重なってもう片方が拝めなかったのは残念。
2005年03月17日23:49
そのサッカー後の呑みの席(1軒目)で出たのは、「文珍の落語がおもろい」という話。
NGK(なんばグランド花月)の昼興行を観に行った知人が、「文珍の落語を非常におもしろかった。」といってました。
私も8月8日の師匠の独演会@NGKは何度かいってますが、古典をうまくアレンジされてて、どの話も会場中(850席)爆笑の連続でした。
今、上方落語でイチバン脂がのっているといえば、この人だと思います。
ところで、その文珍師匠が今月いっぱいで読売テレビのニュース番組を降板。落語に専念するそうです。
来年、天満の天神さん近くに定席の小屋ができるそうですし、メディアで拝める機会は少なくなりますが、寄席で師匠の落語を楽しむことができるのは、うれしいですね。
NGK(なんばグランド花月)の昼興行を観に行った知人が、「文珍の落語を非常におもしろかった。」といってました。
私も8月8日の師匠の独演会@NGKは何度かいってますが、古典をうまくアレンジされてて、どの話も会場中(850席)爆笑の連続でした。
今、上方落語でイチバン脂がのっているといえば、この人だと思います。
ところで、その文珍師匠が今月いっぱいで読売テレビのニュース番組を降板。落語に専念するそうです。
来年、天満の天神さん近くに定席の小屋ができるそうですし、メディアで拝める機会は少なくなりますが、寄席で師匠の落語を楽しむことができるのは、うれしいですね。
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