20061023繁昌亭夜席月曜日の夜は、天満天神繁昌亭の夜席へ行ってきました。
土曜日の布施での露の都さんの会にて、笑福亭鶴瓶さんが「東京での独演会で”たちきれ線香”を演るので、その前に繁昌亭の夜席に(飛び入りで)出させてもらうようお願いした。(この日主任の)桂きん枝兄さんに頼んだら、ふたつ返事でOKやった(笑)」と仰ってたので、”たちきれ”が聴きたかったので、聴いてきました。

繁昌亭はオープンして1ヶ月が立ちましたが、定席の昼席はいつも満員で立ち見、補助席が出るほど・・・と聴いていたのですが、会場入って、開演時間になっても、全席が埋まることはありませんでした(苦笑)月曜日で外は雨ということもあったのでしょうが。
#みなさん、夜席にはどうぞお越しを。

私は2階席の端で座ったのですが、中央で座ったサラリーマン姿の人たちが「トリは鶴瓶か。ついてるよ。」と言っていました。鶴瓶さん出演を知らずに前売り買っていたのでしょう。



この日の演目は以下の通り。
(演目がかかれたプログラムを頂戴しました。)

うなぎ屋」桂歌々志
化物使い」林家染雀
上燗屋」笑福亭三喬
猿後家」桂春駒
看板の一(ピン)」桂きん枝
(中入り)
浪曲「山内一豊とその妻」旭堂南左衛門
たち切れ」笑福亭鶴瓶

開口一番の歌々志さんは「うなぎ屋」。ぬるぬる生を鰻をもって、上下に前に動く様は見事でした。
染雀さんは、鶴瓶さん直伝の「化物使い」を披露。鶴瓶さんアレンジだったので、リンク:先と若干話が違っていました。

三喬さんはマクラなしで「上燗屋」に。
三喬さんはお酒を嗜まないそうですが、師匠の松喬さんとかお酒呑みの人たちの飲みっぷりを観察されてきたんでしょうね。描写が見事でした。

春駒さんときん枝さんはプログラムには「お楽しみ」と書かれていました。

春駒さんは「猿後家」でした。「猿後家」はある商家の後家さんの顔が猿に似ていて、彼女の前では「猿」は禁止キーワード。「猿」を口にしたら、その商家と取引停止になるそうな。話としては、ひとつの言葉遊びですよね。

中トリのきん枝さんは、後ろに時間をたっぷりとるため、「看板の一(ぴん)」を手短にされていましたが、声も良く出ていたしメリハリも間も流石でした。
テレビで「野球は詳しいけど落語は・・・」みたいに売っているけど、それはあくまでウリであって、実際はそんなことはないと感じました。
吉本のベテランの噺家さんはNGKで演じられることが多いので、滑舌のハッキリされているかたが多いように思います。

中入り明けて、講談の旭堂南左衛門さん登場。
「山内一豊とその妻」を一席。声量もよく出ておられて、とても聴きやすかったでしす。

トリは鶴瓶さん登場。
鶴瓶さん登場の前に客席側の照明が一切消されました。鶴瓶さん要望による演出なんでしょう。
マクラで難波の映画館で奥さんと「涙そうそう」を観られた話をされました。そのクライマックスのシーンで泣いていたところ、携帯電話の着信音と後ろの雑談に興が醒めたそうです。・・・なぜそんな話をされたのは、今から「たち切り」を演るので、携帯電話は切って、雑談するのは止めてくれとということなんでしょう。

で「たち切り」ですが、鶴瓶さんなりアレンジが加えられていました。若旦那を蔵に閉じこめる番頭さんがとてもニヒルに演じられていました。
鶴瓶さん熱演でしたが、前半部分の蔵に閉じこめられる前の若旦那の台詞廻しが今ひとつよくわからなかったです。鶴瓶さんはあまり滑舌のいいほうの人ではないのですが。それに結構早口なんですよね。人情噺だし、じっくり聴きたい気もあるんですが。
若旦那に関しては、小米朝さんのほうが色気ありました。


終演後、三喬さんが玄関でお客さんをお見送りされていました。



リンク:天満天神繁昌亭